何となく思いついて久しぶりにランキングを見たんですよ。創作小説は長編とかハードルが高いのでふらりと流し読むのは主にエッセイとか創作論とか。
最近の創作論って当たり前のやつが浸透したからか、変わり種の創作論が出てきていますよね。やっぱり似たような創作論ではパンチが弱いですから。
ざっと目を通してツッコミどころ満載なのが1日に10万文字書く方法のこれと
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883822541 全くのゼロから始める小説
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883872474 でしょうか。
10万文字はですねぇ。普通書きます? 書こうと思います? 筆の早いプロの西尾維新先生で1日2万文字なんですよ。
しかも内容はプロット無しでずっと集中力維持して書き続ければ10万文字に達しますよと言うもの(要約)。
普通は大体書く事を決めている方が筆が進むと思います。私もほぼ行き当たりばったりで書いてますけど筆、進みませんもん。全然内容を決めてなかったら更に進みません。
私、これに★1つけてますけど、執筆のテクニックで先に会話だけ書くって私も実践しているからそこに共感した感じです。
はっきり言って一日に10万文字、ほぼ無理です。この創作論に書いた内容をすべて実践したところでどれだけの人が達成出来るでしょう。
実際、これだけの事をすれば1日で10万文字書けますなんて本編には書かれていません。まぁ、興味を持ってもらうために大袈裟に書いたのでしょう。インパクトは大事ですもんね。
んで、もうひとつの創作論ですが、全くのゼロからって……。これって小説書きたいけどネタがないよ助けてドラえも~ん。って人の為の創作論ですよね。確かにそう言う悩みを持っている人には一筋の光明になるのかも知れません。
しかしこれも罠です。作者の人はいきなり思いつきで話を作れる人なのです。読めば分かりますが、ではまずは書いてみましょうっていきなり話を書いています。え? って話ですよね。それが出来ないから悩んでいるはずですよ。この創作論に救いを求める人は。
本当にゼロから話を作ろうと思ったら一番大事なのはインプットです。色んな刺激を頭に与えましょう。漫画や小説、ドラマやアニメ、ニュースでもいいし誰かとの会話でもいい。ネタになりそうなものをとにかく吸収する。それを積み重ねる事で何処かで何か閃きます。多分。
頭の中が空っぽだと何も思いつく事なんて出来ません。色んな情報を詰め込んでいるからそこからネタを引き出せるんです。この創作論にはそこが足りないんですよね。なまじ作者の人が敢えてそうする事なく話を思いつけるからその視点がないんです。
実は私もゼロから作るの得意なんですよ。小説じゃなくて、詩なのですが。
私は毎日2篇の詩を毎日即興で書いています。
んで、これ、何も刺激がないと言葉なんて出てきません。閃きを呼び込む呼び水が必要なんです。
私の場合、それが歌なんですよね。歌を聴きながらその歌詞のイメージを広げて言葉を呼び込みます。それでやっと詩が書けるんです。
小説だって構造は一緒のはずです。漫画を読んだりアニメを見たりしている時に何か閃くって事はないですか? そこから始めるべきだと、私は思いますねえ。
今回は変わり種創作論に対する私のツッコミでした。ま、こんな辺境の近況ノートなら誰も読まないだろうし、まぁいいですよね……。
……問題があるようでしたら、後でこっそり消しますね(汗)。