夏祈

自作したワードパレットを基に書いたお話など、夏の短編たち。

週末のおうちのはなし。 KAC20211「おうち時間」

誰でもない誰かの夏の、短い話。

就活は恋に似ている。 相手を想い続けること、相手のことを沢山知りたいと思うこと、想っても報われるとは限らないこと。

綿あめと夏祭りと家族のもう戻らない想い出のはなし KAC20202「最高のお祭り」

夏にだけ会う高校の頃の友人と、大人になりきれない彼らの話。 KAC20201「四年に一度」

穏やかな日々を過ごしていた。ずっと過ごしていたいほどの。 彼と私と忘れられない後悔の話。

お盆休みの今日、浴衣を着て、玄関の扉を開く。それは彼に会うために。 どうか来年も、ずっとこの先も、会いたかった。

空想の世界を摂取して生きる少女と、半身を失った私の話。あなたの描く物語は、さて誰のためのもの？

誕生日を祝ってもらうために、友人はアンドロイドを作っていた。 ついに9日目ということで、驚きですね。それだけです。

はっぴーばーすでーでぃあわたし。この蝋燭を、吹き消すことも出来ないまま、三年も経ってしまったの。

人嫌いな少女が迎えた最初で最後の最高な目覚め。

世界が終わる時まで、友人とゲームをしていた。これが人生最後で、世界最後の決着。

「絶対に、絶対に触れないで」 ひとり一つ、世界からルールを貰う。僕のルールは、他人にも自分にも優しくない、誰も幸せにならないルールだった、それだけ。

家族みんな指先から発光出来るらしい。家族写真はその状態で写るらしい。いつ使うんだその能力。でもそれは、ただ灯りを灯すだけのものじゃないのだと、彼女は言った。 『紙とペンと、光』

眼鏡をかけている間だけ、幽霊の女の子が見えるようになった。彼女は今日も、僕のお弁当箱からおかずを奪う。 ラブコメってなんでしょうね。甘い卵焼きにケチャップ付けるのが好きです。

幼馴染は随分変わってしまった。そんな彼へ、私は接し方を間違えた。いまこの瞬間で人生をはかるなら、最高に不幸だ。

世界中で、夜が明けなくなった。けれど、人は慣れる生き物らしい。太陽すらも、忘れてしまえる生き物らしい。どうして世界は暗闇のままに、時を止めたのだろう。