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代価はマルタの鷹1羽 病院騎士団  小説の小話 祈りの歌声・祈りの輪には入る事が出来ない者

御話からです^^;https://kakuyomu.jp/works/1177354055476832528/episodes/16816700428339796777

※欧州(火縄銃の時代)の史実を参考にしてます


そうして、その夜半に仮の宿になる屋敷で 彼等、聖ヨハネ騎士団の騎士達は
祈りを神に捧げていた。

聖句に 神に捧げる祈りの聖唱 それは紡がれて来たもの 魂に響き渡る歌声が
響き、ゆっくりと詠唱の歌声が静まりゆく 

紡がれた救いへの祈り 天国の門への道に・・

時に狂おしく、残酷な現実の中 ※絵は関係ない分です(汗)
誰しもが高みにある天国の門に…無事に到達することを望む。

修道僧である彼等の職務は、騎士としての役割だけでない…‥
修道僧としての祈り
特別な目的と任務で課せられた施政院、病院での奉仕、医療活動 人々の救いの為に

ザアアア‥雨の音‥マルタ島の地で岩肌を打つ雨音

すぐ傍で、建物の外で 降り始めた冷たい夜の雨に打たれながら
祈りの輪に入る事が
許されない者が悲哀の表情、静かなる諦観に満ちた表情をさせながら、聞いている。

漆黒の闇色の髪が雨に濡れている。

この時、哀しい見捨てられた
子供のような瞳をした者、彼は雨よけのフードも着ずに

人よりも長い時を生きてきた
青い瞳、少年の姿の吟遊詩人、今では人ではない魔物が……

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