こんばんは、カラクロアリカです。
一身上の都合により情けなくも非公開措置を取らせていただいていた短編集『花鬼蝕』を再公開いたしました。
ついでに新作短編もありますので、よろしければまた遊びにきてやってくださいませ。
*・・・・・以下、作品紹介とイラスト・・・・・*
【花鬼蝕(ファグィシー/かきしょく)】
鬼人の帝国によって滅ぼされた人間の小国・融(ロン)。宮殿の人間は皆殺しにされたが、敵の気まぐれによって幼い末の王子だけが生き残った。
姓は牒(ディー)、名は雅鳳(ヤーフォン)。
永い月日が経ち、すっかり大きくなった雅鳳は精鋭の仲間たちとともに立ち上がる。憎き鬼人の帝を倒し、奪われたままの都を取り戻すために。
ところで雅鳳には愛人がいた。途中から旅の仲間に加わり、もっぱら彼の身の回りの世話を焼いている麗花(リーファ)という美女である。
ところがある夜の褥で、雅鳳は彼女の額の片側に二連の角を見つける。
――それは十三年前、幼い王子を見逃そうと黒鬼の皇帝に囁いた、彼の愛人とまったく同じものだった。
*雅鳳
一応主人公という体の亡国の王子様。生真面目くん。麗花さんが仇の愛人だって気づいちゃったけど既にベタぼれだったので情緒が死んだ。
*麗花
ヒロインにしてマドンナである白鬼の女。美しさは罪。存在さえ罪。
ちなみに麗花は本名ではないらしい。
よく考えたら作品内にキャラクター紹介ページがあるので、ここで長々語るのはやめておきましょう。
*見どころ
たぶん↑とか仲間とかの拗れまくった関係とか。一例として
・穢れを背負った被差別系妖術師×非常識で距離感がおかしい暗殺者
・親父の愛に人生狂わされたしわ寄せをぜんぶ麗花に押し付けてる帝
・本命は妹(故人)なのに麗花に欲情してしまう憐れましい武人
などがいます。
基本的にキャラ萌え小説なのでそういう視線でご覧ください。一貫性のあるストーリーとか世界観とかは本当に最低限しか用意してません。
中華要素もなんちゃってレベルなので時代考証は一切しておりません。
つまりは「ああ、作者こういうのが癖なんだな」の詰め合わせセット的なやつです。
▼イラスト 麗花さんと雅鳳くん
王子とはいえ一般市民に混じって市井に暮らしているので地味です。