物語を書き終えたときの一番の悩みは、「これからどこをどうすれば、このお話は改善されるのか」に尽きます。
そのときの精一杯を注ぎ込んでいる(つもり)なので、ある意味、仕方がない状況だと思います。
わたしの問題点は、この疑問符状態が半年経っても、一年経っても続くことにありました。
難点が見えなければ改善もできないのですから。
『じっくり読みこんだ本音感想を書く企画』 主催:梶野カメムシさん
https://kakuyomu.jp/user_events/16817139558448314618
今回、上記の企画に参加したことで、
1)読み手目線の不足
2)物語の奥行き不足
3) 2を増長してしまうテーマ不足
以上3点、まだまだ勉強不足であることを痛感しました。
特に2~3について。
「もうこれ以上どうしろと…?」と眉根を寄せていたのですが、改善策をご提案いただき「その手があったか」と目から鱗を落とした次第です。
底の浅さを思い知ると同時に、まだまだ自分にも伸びしろがあるのだと気づかされ、すこし嬉しくなりました。
細かいところでは、文章が長くなりがちなところ、読書のテンポを崩してしまう文章のご指摘をいただきました。
重く垂れこめた文章でシリアスをしてしまうクセが出ていることすら考えもしませんでした。
自分で自分の癖には気づきにくい。勉強になりました。
一つだけ反論。「黒目勝ち」を誤字と指摘された点について。
こちらはgoo辞書で「黒目勝ち」で表記されていること、
小川未明作「赤い蝋燭と人魚」にて「黒目勝」と表記されていたことを受けて、「黒目勝ち」としています。
(ものすっごく蛇足ですが、「病気がち」も漢字表記すると「病気勝ち」だそうです)
「病気勝ち」ほどではないにしても、「黒目勝ち(あるいは黒目勝)」に違和があり、「黒目がち」が一般的であることを踏まえて、あえてこちらを選んだのは、物語上の演出や好みの問題です。
とはいえいまはそこが問題なのではなく、誤字、と切って捨てられるには、「黒目勝ち」という表記の仕方に不憫を感じ、あえて反論させていただきました。
とまぁ、いろいろありますが。
コメディに敏感な御仁に続きが読みたいと言っていただけで儲けもの。そのうえ改善策をいただいたのです。これほど嬉しいことはありません。
企画の主催、なによりわたしの物語に忌憚のないご意見をくださった梶野さんに、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
作品(「玉藻前さん、迷惑です)の今後について。
まだまだ改善の余地があると明瞭になりましたが、こちらは現在、別企画に参加中であるため今年いっぱいはこのままの状態にいたします。
その後、実生活との兼ね合いや精神的余力などと相談の上、ご意見を取り入れた形に改善するかもしれません。
いまはまだ予定は未定ということにしておきます。