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太宰治が気になってしまい人間失格を再読する

わたしが大学生頃の話です。
私は理系だったのですが、大学生になったら時間があるかと思い
文豪の作品を読みふけっていました。

そもそも話として私は国語がとても苦手だったのですが、
模試でいつも物語とか説明文が出てきます。
あれって、抜粋なのですが、あのような話の前後って気になりませんか?
私は気になります。私はいつも、
この先どうなってるんだろうなあ
ラストシーンはどうなるんだろうなあと気にしながら
問題解いていました。

そして、私の国語の点数はいつもボコボコでした。
そんな私を救ってくれていたのはいつも知識問題です。
文学史とか漢字とかで、点数を稼ぎます。そこは落としませんでした。

でも、文学史問題に出てくる作品って、
タイトルと作者と時代はいつも答えられるのに
中身知らないなあ、いつか、中身を読んでみたいなあと思っていました。

で、大学生になってから、文豪たちの作品を読みふけるようになったのすが、
意外と偏るものでして、何だか知りませんが、
太宰治とか宮沢賢治とかをよく読んでいた記憶があります。
他も、たくさん読んだはずなんですが、あまり覚えていません。

さて、何だか知りませんが、急に人間失格が読みたくなってしまいました。
読み返してみると、何とも変な作品ですね

まず、冒頭が駅のブリッジについての考察から始まり、
次に、道化として生きるために獅子舞いをおねだりするシーンが続くという
そこら辺までは印象は強烈です。
そこから先は、太宰治の他の作品と何だか似ている気がするんですよね。
まだ、途中を読みつつも、これってどんな落ちだっけなと思い

先回りしてラストシーンを読みます。

ええと、主人公が薬を飲み過ぎて、入院して、それで「人間失格」であると。
ああ、こんな話でしたっけ?初回に読んだときに私は寝ていたんでしょうか?
一度、読んだはずなのに中身をぜんぜん覚えていないという
私の方こそ何か失格めいたものを感じます。

こんな、人間失格ですが、海外で最も読まれている日本の小説の一つだそうです。
英語にすると急に読みやすくなるのでしょうか?不思議です。

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