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「方違さん」連載後半に入って思っていること。

「月曜日の方違さんは、たどりつけない」は、一年十二か月、全十二話の連作という構想で書いています。

https://kakuyomu.jp/works/16817139555056440728

 わたしは、互いに関連した短編があつまって一冊の本になる連作という形式が大好きで、いままでに読んだ中にもお気に入りの本がいくつもあります。

 今回、初めて自分でその連作をやってみているんですけど、失敗の手ごたえの部分も含めて、やってみてよかったなと思います。

 先日公開した第七話『月曜日の方違さんは、トリック・オア・トリート』は、書いてるときはうまくいかなくて「これは失敗だ。もう破棄したほうがいいかな」とまで思いましたが、削り終えてみると割とおきにいりのエピソードになりました。
 正直に言って、あまりおもしろくはないし、完成度も低いのはわかっているのですが。

https://kakuyomu.jp/works/16817139555056440728/episodes/16817330650242534208

 これで全十二話の折り返し地点をすぎたことになるのですが、そろそろ作中世界が変質してきた、というか、主人公ふたりの関係が変わってきたようです。
 連載開始時の近況ノートで「悩みのないもの、人と人が争わないもの、悪意のないもの、社会や世界の不条理と無縁なものを書きたい」といいました。そこを曲げようとは思わないけど、後半にかけて少し雰囲気が変わっていくのは避けられないかもしれません。

 たとえ自作中の架空の人物でも、人のこころの流れを外からどうこうするのは簡単じゃありません。それに、これから冬のお話になっていきますし……

 ともあれ、来年前半には全十二話+αを完成させようも思います。よろしければおつきあいくださいませ。

 ここまで読んでくださった方には心より感謝申し上げます。

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