本来、「うたかた」に書くネタだけど、近況ノートに書いてしまいます。
(気が向いたら、「うたかた」に移植する。)
近況ノート「交際経験なし」
https://kakuyomu.jp/users/nishi-shima/news/16817330668323055071に、たくさんのコメントありがとうございました!
とてもとても参考になったし、おもしろかったです。
もしかして「そうじゃないんだよ!」というお返事していたら、すみません。
(何かあったら、またコメントください!)
「交際経験なし」を読んで思ったことをまとめます。
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今は、娯楽がたくさんあるから、恋愛に割く時間がないのではないか。
また、ネット社会が進んだことも、恋愛に向かわない原因の一端ではないか。
コロナ禍がそれに拍車をかけたのではないだろうか。
この辺りが理由の大まかなところではないかと思われます。
わたしは加えて、精神的に未熟であることも、恋愛に向かわない理由の一つだと思うます。
もしくは、人間が種として滅びに向かっているのかもしれません。
種として存続するためには生殖活動が必要です。
そのために、さまざまな動物も「求愛行動」をしてつがいとなり子を成します。
人間もだから、ある時期を過ぎると自然に、恋愛に心が向かうはずなのです。
だけど、そうはならない、というのは、精神的に未熟であるか、
はたまた、人間という種が、種としてもう終焉に向かっていて、生殖活動に向かわないのではないか、と思います。
断っておきますが、だから悪い、とは思っていません。
しかし、この現象は実におもしろいと思います。
少子化対策というならば、まずここから改善しないとどうしようもないのではないかとは思いますが。
(でも、子どもを生んで育てるのは苦行なので、子どもを生め! とは少しも思いません。ほんとうに大変なのです。)
娯楽は、わたしが若いときにもたくさんありました。
でも、今とは娯楽の種類が異なるなと思いました。
今の娯楽はネットを媒介したものが主であり、一人でも完結するもので
つまりは、人間との生の触れ合いがなくても楽しめるものです。
ここは大きく異なります。
みな、生の触れ合いよりも、ネットの中でふわふわとした関係性の方が安心出来るのかもしれません。
直接の触れ合いは傷つくことがある。
だから、ネットの中でいい。
(でもネットの中でも傷つくことあるよね。時にネットの中の方が濃密であり、かつひどいことをされたりもすると思うんだけど。これは別の話。)
恋愛に向かわない心理状態の根底には、傷つくことを厭う気持ちがあるように思います。
傷つくことも失敗することも、恐れる。
恋愛はどうしても、そういうことを想定してしまう。
だったら、恋愛しなくても、バーチャルな空間で推しを愛でる方がいい、みたいな。
この、「傷つくことが怖い」「失敗することが怖い」そして「人と違うことをするのが怖い」という心理は、学校教育で培われたのではないでしょうか。
まさにそういう教育をしていると思います。
日本の教育は、ならす、教育です。
出る杭は打つ。
出来る人間なんて、要らない。
みんな同じようなロボットでいい。言うことをきく、扱いやすい人間しか要らない。
何事かあるとすぐに叩かれる。
だから、「みんないっしょ」がいい。
そういうメッセージを、わたしは、受け取りました。
子育てをする中で。
傷つかないように、失敗しないように生きていく。
娯楽は、ネットの中にある。
直接の触れ合いがなくても楽しめる。
ネットも一人も好きですよ、わたし。
だって、いつも「ひとりになりたい!」と叫んでいるし、実際一人でも楽しく生きていけると思う。
だけどだけど、恋愛っていいけどなあって言いたい。
それは、表現者としてもそう思う。
あの、感情の美しい色彩は、経験しないと描けないんだけどなあ。
あ、でも、若者は恋愛していないから、「本格的な恋愛」はうけなくて、
「異世界でおもしろたのしく生きる」とか
「いきなり溺愛されて幸せになる」とか
そういうものがうけることが分かりました。
ともかく。
恋愛って、人間関係の中で、一番深いところまでいくのです。
そういうことを恐れているのでしょうか。
そして、恋するってことは、条件じゃないんですよお!
「求める条件」じゃないんです。
どうしようもなく、「やめておいた方がいい」と言われようと、
やめられないことなんだけど。
ところで、恋人がいても結婚していても、子どもがいても
わたしは基本的には、人間一人で立っていなくてはいけないと思っています。
一人で生きていく中で、誰かと手をつなぐ感じかな。
しかし、実に興味深い。
「交際経験なし」
そのことが悪いとは思っていなくて、ただただ、興味深いのです。
恋愛と娯楽は違うんだけどなあ。