たとえ読まれなくても小説は書くもの(真面目トーク)

※注:今回は本当に真面目な内容です。いつものように、下品さはカケラもないので、ご注意下さい。

※注2:ここに書いてあるのは、下記の朝吹様のエッセイへの応援コメントに書きはじめたものを、あまりに長過ぎるため、ここに記載することにしたものです。とても真面目で上品ぶっているので、ご注意下さい。



私、とても勇気が湧いてきたんです!
(いきなり、何だなんだ、と思わないで下さいまし)
なんか、生きる意味を教えられたと言うか。
(大袈裟ではないんだな、これが)

いきなりなんなのか?
それは、とても素敵なエッセイを見つけたからですの、ぐふふ。

朝吹様という書き手様の
「たとえ読まれなくとも長篇は書くもの」
[https://kakuyomu.jp/works/16817330648995348922/episodes/16817330648995481417#p71]

……もう、タイトルからして
私のために書かれたような、素晴らしさを感じます!
(ホントアホだと思うでしょ? その通りなんです)

誰が読んでくれなくても、たとえ世界中の誰にも必要とされてなくても
長編は書くものなのです!
(ってか、私の場合、短編も中編も読まれてないけど)
思いっきり、初心に還ったので
今後は「誰も見てくれない〜(グチグチ)」などと言わず
「オノレが見てるじゃないか!」と思い、頑張ります。
……いや、どうか読んでやって下さい……テヘ。

ところで、中で、プロットや設定細かく決めるか問題が扱われていますが
私(物書き歴はクッソ長い)も、ちょっとだけ書かせていただいてもよろしいですか?
よろしくなくても、書いてしまいます、すみません。
(急にどうした?)

私は基本、プロットは作ります。

数千字程度の短いものは作らず、チャチャっと書きますが。
場面数も少ないし、プロットの必要性は感じないので。

しかし、それ以上だと、私はプロットを作ります。

一万字以内、だと、ざっくりと
《始め→次→最後》をA4の紙にコメント程度で書く感じです。
メモ代わりですね。(そして仕事中にもできる作業だし……グフ)
入れなきゃいけないキーワードをどこで使うか、とか
自分が一番言いたいことや、やりたいことを忘れないように。

三万字以内、だと、きちんとプロットを
「プロット作るぞ」と勢いこんで作ります。
そうじゃないと、話がブレるので。
キャラの好き勝手にされると、絶対話がまとまらなくなるし
動かないキャラだと、話が進まないし。
しかし、プロットはあくまで青写真であり
そのままプロット通りに書いたことは
一度もありません。
大抵、キャラが勝手なことをして、途中道を外れたり
ショートカットされたりするので。
絶対に押さえなきゃいけないイベントをキャラに分かってもらうために
プロットがある感じです。

長編では、プロットは、ほぼ短歌レベルです。
「主人公がこうしてああして、多分、あれがそうなる?」
とか、そんな感じしか決めません。
そうでなく、1エピソートが既に数万字なので
エピソード毎にプロットを作ります。
それは、上記のように書く。
気持ちは、いつも連作中編が長編になったぜ、という趣かと。

プロットなしで書くのは怖いです。
絶対に迷走するのが分かっているから。
キャラが勝手なことをするのは間違いないので
冥途の道行きレベルです。先が見えない。

私はプロットがあるから「新鮮な気持ちにならない」経験はありません。
書いてると、勝手に話が逸れてくので、いつもヒヤヒヤしているし
結論は同じなのに「え、そういう方向で、まとめたの?」という意外性が
作品にとっては神であるはずの自分にもあるからです。
大抵、書き終わると「えー私そんなつもりじゃなかった」とか
「えー知らんかった、人間って不思議ね」とか思っています。

ものすごく長くなりましたが、まだ書いてもいいですか?
ダメでも書きます。本当に申し訳ない。

設定集ですが、私は設定集は作ります。
ってか、ないと始まらない。
って言っても、メモの寄せ集めですけど。

主要キャラ(たまに完全モブにも作るけど)の
名前、年齢(この辺は当たり前か)、身長、体型……。
名前は、どうしてその名前を親(たまに親じゃないこともあるけど)が付けたのか、とかも考えます。
身長は、キャラ同士の位置関係を私が把握するのに必要なんです。
AさんとBさんが並んで歩いてて、身長差がこれくらいだから、ここで肩に耳が当たる、とか。すぐに忘れてしまうので、これは大事です。
現代が舞台だと、仕事とか学歴とか、家族構成とか。
メモで残さないと忘れてしまう。
あと、キャラの性格を箇条書きにしたりも、する時はする。
そういうふうにすることで、私がキャラを深く知ることが出来ます。
そうしないと、書けないんですよね。知らない人のことは書けない。

プロットより先に、上記のキャラシート(単なる裏紙に落書きしたもの)を作ります。
この作業は割と冷静に冷徹に作ります。
気を抜くと似たようなキャラ(自分が書きやすいキャラや自分が好きになれるキャラ)に偏るので。
バランスを見ないとダメってことが往々にしてあります。
……でも、途中からキャラ変する人が大多数で。
大抵が「えー、そんな悪人だったの?」となります。
いい人にはならないことが多い。なぜですかね。

とりあえず、キャラシート(的な何か)は作ります。
内容は、その時によって違ってて、ざっくり決めて
後から書き足すこともよくあるけど。

舞台設定も決めます。
現代日本が舞台でも、場所は架空都市なので
(だって差し支えがある話ばっかりだからね!)
ざっくりしたマップがないと、動けません。
じゃないと、え? そんなところに駅あったのかい? となる。
ホント、備忘録レベルですけど。

ファンタジーだと、通貨とか、社会構造とかも考えないと。
現代日本の金銭感覚と比較して、
この程度だけど、ナスは特別高い、とか。(ナスが好きなの)
途中で修正不可能な問題が出てきてはいけないので
忘れないように、統一感を持たせるように
必要な事項は決めます。

私は設定を決めるのが、めちゃ好きなので
作業している時は、本当に楽しいけど
だからと言って、本文を書くより楽しいとは思わない。
(朝吹様の文章に出てきた方とは違いますね)
自分が決めた世界で、キャラ達と一緒に過ごすことが
何よりも楽しいですからね!
……多分?

あと、設定を決める前に、まずはキーとなる場面を書きます。
最初の一場面の時もあるし(それが多いかな)
本当に日常の一場面(ストーリ的にも盛り上がってないところ)の時もある。
その話を思いついたキッカケの場面を書いておきます。
それが話の「種」だと思っているので。



……おお、今回は真面目な話で終わったぜ。

まるで真面目な書き手のように書いているけど
本当は、ただの妄想変態野郎なだけ。
真面目に取り組んでいる書き手の皆様の
面汚しかもしれない……。
でも、いいじゃん、そんな書き手の一人や二人。
どうぞお目溢しを……。

1件のコメント

  • 遠実らいさん、お邪魔します。

    もともとあのエッセイを書いた成り行きは、プロットを立てて書くという方に、

    「その方法だともう知っているお話をなぞって書く感覚なのか?」

    「キャラクターの性格を詳細に決めていても、いざ書くと、地の文もあり他のキャラとの対話もあり、キャラクターの思いがけない一面が出てきたりしないのか? その際にはプロットを組み直すのか」

    と質問させてもらったことから始まっております。

    その方の回答は、
    ①細部まできっちりプロットを固めた話については知っている話をなぞっている感じになる。
    ②大まかにしか決めていない場合は、キャラの自由行動が多くなり、書いているのが新鮮(でも最後は予定どおり〆る)

    ということでした。

    後者の方は、遠実さんの書き方と同じですね。
    伏線が重要になる推理ミステリーなどの①以外は、②で書かれている人が圧倒的多数な気がします。


    設定については、アニメと親しんできた方はわりと作られてるような印象があります。アニメの設定資料集みたいに創るのが当然というか。〇〇の世界として、出来るだけ詳細に決めておきたい意識が生まれるのかなと。
     多分あたまの中で漫画かアニメが動いているのかな~。小説のジャンルにもよりますよね。

     かくいう、わたしも頭の中の映像を追うタイプなのですが、Aは180センチでBは173センチとまでは決めてないです。BLさんだと男と男なので接近した時の位置関係とか重要だったりするからでしょうか?(笑)

     性格も書いているうちにどんどん決まっていく感じです。もし事前に「寡黙」とキャラを決めていても、実際には「この人とはいっぱい喋るね……」となることがあっても、「当然」と想っています。


    》……でも、途中からキャラ変する人が大多数で。
    ですよね。
    私もそう想うのです。現実の人間でも対面する人によって自分でも思いがけない一面が出てきたりしますから。小説の中であってもずーーーっと決まったように動いてたらロボットですもの。※そういうキャラもいる。


    》それが話の「種」だと思っているので。
    今のところお話しをお伺いした人たちに共通するのは、最初に漠然としたイメージがあって、そのイメージに向かっていろんなイメージが繋がっていく感じみたいです。これは、わたしも同じです。
     プロットを立てる方はこのイメージを一度定着させて紐でつないでいるのでしょう。


    わたしのエッセイをきっかけに何らかの創作意欲が沸いて下さったのなら、とても嬉しいです。
    おしゃべり、お邪魔いたしました。
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