第34話 愉悦する冬の魔女 を公開しました。
万屋の師匠、バーバ・ヤガーが登場します。
このバーバ・ヤガーの元ネタ、というかそのまんまなのですが、スラヴ民話に登場する魔女です。
この魔女には色々と諸説があるようですが、本作では、冬の脅威を象徴する神だったのが、宗教改革の際に魔女にされたという伝承からイメージを膨らませました。
バーバ・ヤガーが登場する民話はいくつもありますが、恐ろしい魔女だったり、助けてくれる賢者だったりと物語によって役割は違うようです。
そのため、本作のバーバ・ヤガーは何人もいる設定です。名前は称号のようなものだと思って書いています。
本作に登場させた騎士も、モデルはバーバ・ヤガーの民話に登場した三人の騎士です。第28話で万屋の家にあった魔法道具も、元ネタはバーバ・ヤガーの民話から引っ張ってきたものでした。
バーバ・ヤガーは、とても魅力的ですね。バーバ・ヤガーに関する話をいつか書きたいと思っていたけど、まさかこんな形で登場させることになるとは、木の傘も予想外でした…!
なんかめっちゃ気分屋な魔女になってしまったけど、色んなバーバ・ヤガーがいるから、これはこれで許していただけないでしょうか…。