『ツカマエタ……』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881726141【作者】木沢 俊二 様
お化けや幽霊といった言葉には、「怖い」が内在していますよね。
でも、すべてがそうではない。
本作品は病院が舞台です。
ホラーで舞台が病院となれば、聞くだけで「怖い」と感じられる方もいらっしゃいます。
私もそうでした。
入院中の男が夜中に目が覚める。
喉が乾いた、何か買いに行こう。
そしてエレベーターに乗るのですが、すこし様子がおかしい。目的の階に止まらないのです。
やがて到着した地下一階。
そこには霊安室がありました。
これだけでも身の毛のよだつ恐怖話。
現にこの男性は、この後に起きるさらなる不可解現象に驚き、畏れます。
ですが、よく考えるとお化けも元は人間。
愛する人、愛される人もいたはず。
そんな人にとっては、たとえお化けであっても会いたい存在なのでしょう。
怖さだけじゃない。
お化けや幽霊といったホラーに、新たな角度でメスを入れた、そんな作品です。
皆様もぜひ、お読みになられてくださいね。
にぎた