• 現代ファンタジー
  • SF

「しにたいきもち」を公開しました

かるまです。

今年もどうぞよろしくお願いします。

2020年の第1作目、「しにたいきもち」が完成しましたので、早速公開しました。拙い作品ですが、お読みいただけたらとてもうれしいです。
その執筆の裏話を、ささやかですが、ここに記録しておきます。

■ ■ ■

「しにたいきもち (hello, my thanatos!)」は、1月14日に執筆を開始、1月25日に脱稿したものです。
9,520字(文庫本換算24ページ)の短編です。1日当たり約793文字(19行くらい?)のペースで書いたことになります。前作「同居のスープ」の倍近いペースで執筆できたので、ちょっとびっくりしています。

この作品は、「カクヨムWeb小説短編賞2019」の応募作として執筆しました。実は、1月初旬から応募作の構想や執筆をしていたのですが、1万字という長いようで短い文字数に収まりそうにないとか、ストーリーがうまく組み立てられないといった理由から、3作品ほど途中放棄にした末にたどり着いたのが本作になります。無事、応募にこぎ着けられたことに、まずはほっとしているところです。

アイデアとしては数年前から温めていたのですが、前に公開した2作と違って、プロットを一切組まない、頭の中のふわっとした方針とその場の思いつきだけで執筆した作品になります。そのため、特に後半の話をまとめていく場面では、文字数を睨みながらの執筆というのもあって、かなり苦心しました。

「しにたいきもち」を題材にした作品と言うことで、自分としては、かなりすれすれなものを書いたという気がしています。全体に生きることについてネガティブな雰囲気が漂う中で、自殺を作品としては支持せず、生きることにベクトルを向けていくことを、押しつけがましくない・取って付けたようでないかたちで表現するにはどうしたらいいかもすごく悩みました(自殺に関しては、カクヨムのガイドラインにも抵触しますしね)。

ヒロイン? であるシニとは何者なのか、それをどこまでどのように表現するか、ということも悩みました。本当はもう少し、彼女が目指していることなどを文中で伝えたかったのですが、やはり文字数や、ただの設定の羅列になってしまったら嫌だな、ということもあって、絞り込みました。
心残りとしては、「画用紙とマジック」というアイテムが出てくるのですが、要所で出てくる割に、ただ出てくるだけになってしまい、話の筋に余り絡められなかったことです。最後にシニがノータへ何か書いてみせて、それをオチに繋げるくらいしてもいいのではないか、と思っていたのですが、文字数の都合で……。

英題は「わたしのタナトス(=死の衝動)よこんにちは」という、特にひねりのないものです。全部小文字なのは、単に趣味です。
今回の作品ジャンルは「現代ファンタジー」となりました。さすがにSFではないですよね。今後もSFとファンタジーのどちらかを行ったり来たりすることになると思います。

この作品にはBGM(テーマソング)があります。Salyuの「LIFE(ライフ)」という曲です。すごく明るい、聴くと元気をもらえる曲です。作品自体とは正反対のベクトルの曲ですが……。シニのキャラクターづくりに影響したかな、という気がしています。

■ ■ ■

実生活でのリハビリが進んでいるため、執筆に割ける時間がだんだん減っていく見通しなっています。今後はどんなペースで作品を公開できるか、ちょっと分かりませんが、今後も温かく見守っていただければ幸いです。

それでは。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する