イツキ

死した人々の魂は空へ還り、星となって次の生を待っている。その光は不思議な力を持ち、地上の人々を助け、導くという。彼らの声を聞く者たちは時に蔑まれ、時に崇められ、そして忘れ去られて…

湖底に住む人魚の娘は、湖を訪れた一人の青年に恋をした。青年にはある目的があり、決して人魚を愛することなど有り得ないと分かっていても、見つめていられればそれでよかった――。

　災厄の魔女が捕らえられた。 　奇跡をもたらす神子として崇められるリューグは魔女の処刑に臨むが、その心は晴れなかった。野心に溢れる教皇の道具として扱われているに過ぎないからだ。 …

王宮から追放された少年を孤独から救ったのは、森に住む一人の魔女だった。しかし、穏やかだった日々は突如として終わりを告げる。他でもない、少年自身の手によって――。 ※2018年…