「アマビエ女はSNSで自撮りを晒す」
楽しんでいただけているでしょうか
第4話は8000字と少し長めのものとなりました。
以下、第1話〜第4話のネタバレになるので見る人は本編を読んでからにしてください
第1話ではアマビエに取り憑かれてアマビエ女になる早苗が描かれています。この早苗ちゃんったら何もかも上手くいってない。30歳を前にして良い男もいないし運命の馬鹿〜奇跡起きろ〜って騒いでる。
そんな早苗がアマビエが妖怪であり、年齢など彼の前では些細なことだと気づき、目をそらしていたアイドルへの愛に向き合ってから少しずつ変わっていきます。
オーディションに通い、毎朝走り……奇跡は自分が起こすものだ、と彼女は変わり、イキイキし始める。
そうやって変わっていったからこそあのオタク達も「良い奴ら」として彼女を支えたい、と感じたんでしょう。
ここで第4話、あれほど婚活や恋愛駄目だった彼女に想いを寄せる男、それも良い男が現れるわけです。
勿論それは彼女がイキイキとし始めたからこそ彼も自身の想いをハッキリさせようとしたに違いない。
ここで、彼はちょろっと
・介護する母がいること
・東京に憧れていたこと
を話しています。
余計に彼は早苗が東京に意識が向いていることに気づいたに違いないですし、また、好きな人を応援したいけど手放したくない、でも岩手には介護する母がいる。
ズルい男になったのは彼のせめてもの足掻きであったに違いありません。
早苗はその想いをしっかりと受け止めたからこそ
「ズルい男」
と認めて、前に進むわけです。
前に進んだところで早苗にあるのは少しばかりの蓄えと4人のオタクのみ。
それはアラサーであり、と問題点を何度も悩む実は現実派の彼女自身が1番よく分かっていることでしょう。
その早苗がどうこれから活躍していくのか。
作者としても楽しみでしかありません。