ふぅ……
『宝永の乱』第一部が完結して、その総まとめもついこの前完成し、二転三転した実生活の方もようやくひと段落。とりあえず一息ついているところです笑
でも本当の本当に心休まる瞬間って、今でもほとんどないような気がします。
頭の中にいいアイデアがあるのに、じっとしてはいられないというか……長編作家の宿命というものですかね。
短編はともかく、長編作品となると、何年もアイデアを温存しなければならないことが普通にあります。それで質が上がればいいのですが、アイデアは先に出した者勝ちということも忘れてはなりません。
その時は画期的なアイデアだったとしても、数年先はどうなるか分かりません。他の作品に先を越されたら、そのアイデアの価値は下がり、最悪の場合パクリと言われる可能性だってあります。何年もかけて練り上げたアイデアが二番煎じになるリスクに、常に晒されるわけです。
実際、今流行りの『鬼滅の刃』を知った時は、いろいろと設定が似ていて震えました。
鬼殺隊と殲鬼隊……これは必然ですね笑
アイデアはまったくのゼロから生まれるわけじゃないですから、特に歴史や伝説をモチーフにした作品の場合、名称や展開が重複してしまうことは余裕であります。なのでこれくらいは別に珍しいことではないと思いますが、読者がそんな考えに至るはずもなく、「ああ、鬼滅のパクリね」っと一蹴されてしまうんじゃないかと。
気にしすぎですかね。
和風ファンタジーのブーム自体は喜ばしいことでもあるのですが、悔しい気持ちの方が大きいです。このあとに『宝永の乱』が認められても、それは鬼滅のブームに乗ったものとみなされますから、価値は薄れてしまいます。
「鬼滅の影響で作ったの?」と言われても結構傷付くかもしれません。
小説家に初心者がいきなり長編を書くと挫折すると言われる中で、『宝永の乱』だけを書き続けてきたのは、早く世に出さなければという焦りがあったからだと思います。それはそれで誇るべきことだとは思いますが、あまり追い詰め過ぎても、いい作品が書けなくなるかもしれません。
解決策として今考えているのが、個人ブログでも作って、小説とは別の形で先の内容を公開してしまうことです(実はずっと前からそうしたい衝動に駆られていたんですけどね……)。そうしたらちょっとは気持ちが楽になるかな。あわよくば宣伝・収益にも繋げられるし。
あと「四年以上も小説を書いてきて、書きかけの長編が一作しかない」という現実も、重く受け止めなければなりません。このまま『宝永の乱』だけを書き続けたら、きっと五年くらいはこの文言のままです笑
というわけで、第二部開始前に中編作品を一つ仕上げます。
まだ書き始められるほどにプロットが固まっていませんが、『宝永の乱』に負けないくらいのポテンシャルを感じています。そうでなければ先に書こうとはならなかったはず。
とりあえずブログを作りながらですかね。