• に登録
  • 歴史・時代・伝奇
  • 恋愛

西洋の魔物はファンタジー。日本の妖怪は伝記?

もうだいぶ前のことですが、『宝永の乱』をとある出版社に持ち込んだ時に、編集から「ジャンルがねぇ……これ、伝奇ですよね?」と言われたことがありました。

些細なことかもしれませんが、結構ショックでした。
魔物が出てくる西洋ものを見せて「伝記ですよね……」とか言いませんよね。「ファンタジーか……王道だね!」ってなるはずです。なんで舞台を日本にしただけでマイナーになるんでしょうか。もっと自国を愛しましょうよ笑
この前読んだ『バクマン』という漫画にも、「刀は少年漫画の王道だ」というセリフがありました。刀と言ったら日本です。それにファンタジー要素を掛け合わせれば王道中の王道です。
だから『宝永の乱』も、伝奇呼ばわりされるまでは全くマイナーだと思っていませんでした。どうしてこうなったんでしょう……

思い当たるのはやはり「妖怪」というワードです。
私のイメージだと、西洋ものに出てくるドラゴンとかの怪物も、作中では「妖怪」と呼べます。でも初めて『宝永の乱』を読む人はそんなイメージを持たないでしょう。(伝統的な妖怪は、西洋と違ってヘンテコな姿のが多いですから)
実際には、本作における妖怪はもともと異能力を説明するために設定したものであって、あまり登場機会はありませんが、「妖怪」というワードだけで拒絶反応を示す場合もあるでしょう(私が「転生」ものを読まないのと同じように)。

漫画なら伝わると思うのですが、小説だと伝わり辛い(わざわざ書くことではないですし)。妖怪というワードを変えるしかないのかもしれません。「妖魔」とか……?

完全に置き換えるのは抵抗がありますが、できる範囲で試してみたいです。

2件のコメント

  •  こんにちは。
     出版社の人って、そんなふうに言うのですか。
     あまりいい意味ではなくて「伝奇ですよね」って、言っていますよね。(嫌な感じですね)
     呼び方が「伝奇」だったとしても、面白ければいいような気がするんですけど、何故でしょう? 分かりません。

     和風ファンタジーって、人気だと思うのです。
     最近、『鬼滅の刃』という作品が面白い(もと漫画で、人気があってテレビ化したらしい)と聞いたのですが、和風ファンタジーのようです。刀です。戦う相手は「鬼」です。

    『宝永の乱』の「妖怪」を変えると、なんか『宝永の乱』っぽくないような気がします。これで覚えてしまっているからでしょうか。
    「アヤカシ(妖・あやかし)」「魔のもの」「魔性」「魔」……。
     やっぱり、「妖怪」が一番しっくりくる気がします。
  • 月ノ瀬さんこんばんは。

    そうなんですよね。まだ10話ちょっとしか書けてない時に、数ヶ月待って届いた感想がそれです。「文章は整ってていいと思います。ただ、ジャンルがねぇ……」とだけ。
    「うちではそういうの取り扱ってないんですよ」ならまだ分かりますけど。

    確かに「伝奇」と銘打っていても人気のあるものは多いですね。『鬼滅の刃』なんかも、Wikipediaに伝奇と書かれています。
    (最初はいろいろとネタが被ってるので敵視していましたが、なんだかんだ言ってアニメ視聴のためにアプリをインストールしてます笑)

    「妖怪」を「妖魔」に……やっぱり強引ですかね。
    「伝奇」と呼ばれるのはトラウマ?ですが、「和風」(ほぼ同じなんですけど)は大好きなので、無理に変えて和風の色を失うわけにはいきません。妖魔だとちょっと違いますよね。

    公募に落ちたり読者が定着しなかったりでちょっと焦りがあるようです。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する