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一番好きな小説作品について考えてみました

漫画原作を小説にするために小説を読み始めて、もう3年くらいになりますが、一番好きな小説は3年間ずっと変わっていません。一番最初に読んだ『NARUTO-迅雷伝-』です。
ちょうど自分の作品は『NARUTO』の二次創作からできたものなので、かなりの期待を持って購入しましたが、期待以上でした。ライトノベルを読むのが初めてだったので、いろいろと新鮮だったのかもしれません。
でもそれっきり、なかなかお気に入りの小説が見つからなかったんですよね。他にも『NARUTO』の小説作品はいくつか買いましたが、何年も売らずに残している作品は他にありません。迅雷伝は何回読み返しても飽きなかったのに。初めて読んだライトノベルであること以外にも、なにか惹かれるものがあるのだと思います。
迅雷伝が他と違うのは……
・一人称視点
一人称の語り口で書かれる小説って意外と少ないですよね。自分が体験しているような気分になるので、物語に入りやすかったり、共感しやすかったりします。どうも私はこういった作品が好みのようで、三人称視点でも登場人物の内面に深く踏み入った作品は好きになる傾向があるようです。
・舞台設定の作り込み度
漫画を元にした作品は読む前から知っている情報が多いです。長編小説も物語が進んでいくとこの前提で書くと思うので、この手の小説を漁れば、手っ取り早く書き方のヒントが得られるような気がします。
迅雷伝は漫画でほぼ扱われなかった地域を舞台として、さらに独自の世界観を作り上げています。里の風土やらが、情景描写のみならず伏線やストーリーの鍵になったりしていて、無駄のない構成だなと感じました。

それから、この作品の登場人物は主人公のサスケ含めてみんな心に闇を抱えています。エピローグも、主人公が間違った道へ進む決意を固めるところで終わっています。
でも共感できちゃうんですよね。こういう反社会的な感情って、青年期の人が抱きやすいものだと心理学の授業で学んだことがあります。そこを上手くくすぐられたのかな……私もいろいろ闇を抱えていますので笑

ちなみに私の『宝永の乱』の影狼と幸成の関係は、この作品のメインとなる兄弟の影響を強く受けてたりします。病んだ人物だらけのストーリーの中で、真っ直ぐな性格の弟はいいスパイスになっているじゃないかと思います。
(なんだか、影狼には辛い展開続きで申し訳ない気がしてきました。
でも大丈夫。そろそろ報われるから。多分……)

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