「ある少女のブログ」という連載中の小説に、ノネという少女を登場させました。彼女の容姿は、”誰の目から見ても意表を突く”、設定です。
そして、その設定どおりの人は、実在します。少女、とは言い難いですが、つい最近、社会人としてのわたしが仕事の相手として出会った人です。
また、わたしが初めて書いた小説、「月影浴1」の中に出て来る、土砂降りの中玄関にへたりこんで「あんちゃん、あんちゃん」と声をかけて来て、主人公がサイダーを買ってあげたおばあちゃん。そのおばあちゃんと連動するように忽然と消えたお地蔵さま。
おばあちゃんもお地蔵さまも実在します。そして、わたしが見て、行動し、あったままを小説に書いています。おばあちゃんも、お地蔵さまも、2週間後に事実、忽然と消えました。
わたしには空想力なんてありません。
できることと言えば、事実というパーツ1つ1つを物語として組み立てることだけです。
日本人のほとんどは初詣に行くでしょう。でも、神社で神様の姿が見えますか?それでも合格祈願や大願成就を祈念するのは、目に見えないけれども神様が事実おられると分かっているからでしょう。
それが、本当の意味での事実、だと思います。
”現実的に”、とか、”想像力”、という言葉に惑わされずに、素直に事実を描いていけたら、と思っています。