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いつかはもう一度とは思っていた。

仲が悪い父親が急逝した。
喧嘩したままだ。というか、鬼の所業に呆れて相変わらずだなと私の方で距離を置いた。
他の身内に「あれはない」とたしなめられてかなり凹んでたらしいけど、知らんがな。どうぞどうぞ死んでからも後悔してください。

10年近く会ってないままの死別で、それが良かったのか予想外に少しだけ泣けた……のに、その後に私の人生で一番ショックなこと知って笑うしかない。
父親の死が半日後にはどうでもよくなった。

なんか一応は私をかわいがってたらしいから、生前にもう一回くらい会えれば良かったなとは思う。その場合は泣けなかった自信があるけど。
まぁ、借金はなかったみたいでそこは安心した。

すでに骨になった人だし、もう良い思い出としてだけ残そうと思う。
生存中に一回も子供を喜ばせなかった人、さようなら。

2件のコメント

  • ご心痛、お察しいたします。
    僕も母が亡くなった時、長男なもので喪主を務めて悲しがるひまなどありませんでした。
    (自分は薄情なのか)と思いましたが最後火葬場で骨になった母を見た時、ようやく実感がわき、涙があふれてきました。それで胸のつかえがとれました。
    父はすでに亡くなっているので本当に一人になりました。やはり寂しいものですね。
  • 私はネグレクト気味に育ったので、寂しかったのは20年くらい前です。
    物心ついた頃からずっと一人なんです。
    正直怨みごとだらけだし、本当に一度も父親と笑ったことがないので「泣けて良かったなぁ」ですかね。
    絶対に泣けないと思っていたのです。
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