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きんきょーほーこく

 はい、こんにちは! カクヨム公式運営さんもプッシュしてくれた拙作『ブラック騎士団へようこそ!』が某公募で一次選考落ちして落ち込んでいたながやんです! もう一ヶ月も前のことだから、気にしてないけど。公募への挑戦はね、落ちても恥ではないし、負けじゃないの。次に応募し続ける限り、負けてない。本当の敗北は、結果が出ないまま諦めること。個人的にはそう思っています。

 さて、今日は自分が最近完結させた作品について、つらつらと書きますね。
 まずは、スマートニュース連載小説コンへの応募作『年上の新人は社畜さん!?』、こちらは珍しく、やや現代ファンタジー寄りな現代ドラマです。高卒で家業のリカーショップを継いだ少年が、経理のできる人を雇ったら…地味だけど綺麗な美人さんが来たけど、社畜根性丸出しだった!?仕事はできるけど、ブラック企業体質だった!?って物語。
 実はコンテスト開始前に、スマートニュースさんから方向性みたいなのの提示があったんですよね。それが、政治や経済、仕事等の「何かを学べる小説」ってのが一つ。あと、3,000字以内で、全30話という、これはレギュレーション的なものだったように思うんですけど…あと、二十代の若者、大学生やサラリーマンをターゲットにしてると思って、沢山のプロットから社畜さんを選びました。
 でも、ランキングを見ると上位は半分くらいが異世界ファンタジー、異世界転生的なものが多い。スマートニュース公式のカクヨム連載も、異世界と転生だし……あれ?俺が間違ってるのかな?勘違いしたの?ちょっと自信、なくなりましたね(笑)でも、創作仲間の冴吹稔先生は「方向性は間違ってないかもね」って仰ってくれて、だよね!だよねー!おっと今流行は…そだねー?うん、これだね!と思って頑張りました。良ければ是非、読んでやってくださいね♪

 次は、『最果てのブラッドリング』かな……これも約一年連載しましたね。ポストアポカリプス(文明崩壊した後の世界や社会を描くスタイルのジャンル、通称ポスカリ)は大好きで、例えば風の谷のナウシカ、あれはアニメも漫画も傑作ですよね。他には、遠藤浩輝先生のEDEN、とか、ヨコハマ買い出し紀行とか、枚挙に暇がありません。
 人は皆、どこかで滅びを願っている。
 世界が滅びれば、破滅と死だけが全人類に平等に与えられるから。
 貧乏人も金持ちも、末期がんの人も権力者も、みんな死ぬ。
 で、死に損なったらそこからサバイバル、力こそパワー!みたいなの、好きなんじゃないかな。みんな、一度リセットしてそこから腕だけでのし上がりたい、やり直したい願望みたいなものがあるのかもしれない。
 で、ポスカリといえば文明は滅びてる。荒野が広がり、朽ち果てたビルがあったり、砂漠が広がっていたり。そういう無味乾燥な荒涼とした風景が基本だと思うんですよね。じゃあ、間逆なポスカリを書いてみたいなと思いました。常々「まだ誰もやってない斬新なアイディアは、その大半が『先人が敢えてやらなかった、斬新だけど受け難いアイディア』である」って考えてるんですが、やってみちゃいました。趣味だから。
 人類なんてね、人類悪って言葉もあるけど…人類は自然から見れば悪も悪、極悪ですよ。地球という一個の生態系の中では、必要がない生物なんです、人間。俺はそう思う。で、そんな人間の文明が崩壊したら、我が物顔で大自然にのさばってほしい。今までいじめてきた人類を、ガンガン殺して欲しい。生きるために食べて欲しい。そう思って、その中で自然と対等に生きようとしてるとこを書けば、人類を好きになれるかなあ、なんて。
 あと、大きく時間軸が違いますが、この作品はリレイジや操縦席探偵と同じ世界感です。同一世界です。勝手に人類同盟シリーズって呼んでます。こういう風に書くの、好きなんです。

 『カクヨムを三倍楽しむ方法』は…まあ、ちょっといらぬ世話なり!理解できぬなり!ってことも多いと思う。俺も無意識に上から目線だったり、マウントしてしまったかもしれない。ただ、楽しむってことは大事で、何でも楽しんでやった方がいい。どうしても楽しめないものに関しては、生活がかかってるとかでもない限り、手控えるのもいいと思う。
 でも、創作の醍醐味は産みの苦しみも含めて、創作だもんね。
 難しいよね…だから、ノウハウというか、おばあちゃんの知恵袋みたいなの。
 そういう感じですね。さあ、新しいのも連載中のもバリバリ書くぞー!

4件のコメント

  • 『カクヨムを三倍楽しむ方法』。文字通り楽しく読ませて頂きました。

    昨今、どうしても自虐的エッセイが多くなる中で実にポジティブでした。それを実行するかしないかは置いといてですが、そうだよな、カクヨム入部したての時はこうだったじゃないかと思う次第です。
    そうですね。心から楽しむ声増えないと、カクヨムまずいのではと思う次第です。
  • >判家悠久先生
    コメントありがとうございます!
    拙作も読んでいただけて、本当に感謝です。
    お恥ずかしいかな、ある種『敗軍の将が兵を語る』ですね。
    自分は商業作家ですが、打ち切り続きで存在自体打ち切りになりました。
    今はまた執筆で食ってけるよう、公募に作品を出したりしてます。
    そんな中、カクヨムでの趣味の執筆、コンクールへの参加は楽しいですね。
    ネガティブな話も聞きますし、自分も「おいおい」って思うことはあります。
    ただ、基本「みんなベストを尽くしてるぞい」って思う方がいいかなーと。
    要望やなんかは正規のルートで運営さんに伝えつつ、楽しんできたいですね!
    やっぱり「好きなことを楽しむ能力」は、創作では最強ですから(笑)
  • お疲れ様です、どの作品も楽しく読ませていただきました。

    社畜さんはライトノベル+朝ドラな感じでライトノベル読まないって
    人でも行ける気がしました。

    ブラッドリング、最後まで躍動感のある命が熱い楽しい物語でしたね。

    三倍楽しむ方法も、読んでいてなるほどなと参考になりました。

    ながやん先生の作品は、物語が生きていてどれも心が動きますね。
    心が動くから応援するし、感想を書きたくなります。

    楽しむって大事ですよね。

    余談ですが、本日の注目の作品に三倍楽しむ方法がピックアップされてました見てる人は見てるんですね。
  • >ムネミツ先生
    いつもありがとうございます!
    応援してくださる方々のおかげで、毎日楽しく書いてます。
    ムネミツ先生はいつも、励まし勇気づけてくれるのでありがたいです~
    社畜さんは珍しく魔法もロボも出てこない話で、ちょっと緊張…
    でも、構想通りに完結させてあげることができてよかったです。
    ブラッドリングも、このラストシーンをずっと書きたいなと思ってて。
    ザジとハナヤは結ばれないけど、あの星でお互いを忘れず生きてくな、と。
    いやあ、今後もバリバリ書くので、これからもよろしくお願いします!
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