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電撃、二次選考で落ちた俺の選評の話

 皆さん、おはようございます!日曜日ですね…お休みの方、よい休日を。お仕事の方、次の休みまでもうちょっとだけガンバ!
 今日は皆さんがとっても気になる新人賞公募のお話。
 プロ志望の方もそうでない方も、少し読んでみてくださいね。

 先日、電撃文庫で二次選考落ちした選評が届きました。二次選考では二人の編集者が読んで下さいます。内容はまあ、現物をUPして見せられたらいいんですが…基本的に、こうした選評等、新人賞での編集部とのやり取りは原則公開禁止です。なので、皆様ももし選評を貰える機会があったら、決してネットにUPしたりしませぬよう。
 で、電撃の選評ですが、オリジナリティ、ストーリー、設定、キャラ、文章力を、それぞれA、B+、B、B-、Cの五段階評価、そして編集者二人からのコメントが列記されてきます。

 では、プロ作家のながやんにはどういう評価が来るのか。
 一人目の方は、Aを一つ、B+を三つ、そしてBを一つ付けてくれました。
 二人目の方は、全てA…オールAでした。
 同じプロの編集者でも、これだけ違います。
 そして、コメントではやはり的確な指摘が並んでいました。いくつになっても、こうしたものは参考になるものです。同時に「プロで書いてた人でも一次落ち、二次落ちは普通にする」というのは、知っててほしいですね。
 それは単純に、実力がないからではありません。
 ながやんの選評を見ての通り、同じ作品に対する評価は個人の差があります。
 それは、プロの編集者でも「面白いと思える商品価値」に差があるということ。
 だから、ある賞で一次落ちだった作品が、違う賞ではいい結果を呼ぶこともあります。最近は「原稿の使い回しは不利」という論調もありますが、個人的には「常に新作を出せ、一緒に前のも直してだぜ、出せるだけ多く出せ」がいいと思ってます。勿論、出すからにはクオリティを高くするのが基本だし、ベストを尽くした原稿であることが前提です。そして、それが多い程編集者には「ああ、量産能力もある人だな」と評価されます。
 原稿の使い回しが良くないというのは、一次選考は下読みと呼ばれる「応募作を読んでふるいにかけるのを仕事としている審査員」が読むからです。この下読みさんは、それが仕事なのでA社の下読みもやればB社の下読み、C社の下読みもやります。つまり、最悪「同じ下読みさんに何度も同じ作品が読まれることがある」というリスクがあります。当然「こないだ落としたやつじゃんかよ」と思われると、いい評価を得難いです。ただ、読むのが仕事な下読みさんは、手を抜いて読みません。それでも、疲れてる時や同じ物を読まされるだるさは、その読む力にマイナスに作用します。
 だから、使いまわすにしてもキッチリ直すこと。
 改稿した作品であれば、直して送ってを繰り返すのもいいかと個人的に思います。

 先日も創作仲間の友人と話しましたが、多くの新人賞で全く結果が実らなくても、webの賞でプロへの道が開ける方も大勢います。とにかく、チャンスを多くすること。なるべく多くの賞に応募しましょう。
 ラノベの新人賞だけでも、レーベルの数だけあり、締切は意外とばらけてます。
 4月の電撃、8月の富士見、10月のHJ…年に二回の公募を行ってるGAなどもあります。
 応募要項をよく見て、レーベルのカラーを分析し、沢山チャレンジしましょう!
 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、ではないですが、とにかく手数で勝負も大事ですよ。あと、落ちてもくよくよしない、落ち込んでもいいけど数日で回復してまたシレッと書き始める。選評が来たらそれを参考に改稿する。何事もトライ&エラー、大事なのは継続してゆくこと。創作活動での応募と執筆を習慣づけることですね。

6件のコメント

  • いやもうマジで普通の賞だと鳴かず飛ばずだったのでwebという道が有るのはありがたいことです
    また遊びに行きますよー!
  •  たいへんお勉強になりました。

     そうですね。いつまでもクヨクヨしてないで、兎に角書くことですよね。
     胸の内に書き込んで、これからもパソに向かいます。
  • >seal先生
    コメントありがとうございます、先日はありがとうございました!
    むさ苦しい我が家にお越しいただき、何かと不便だったかと…
    でも、勝手ながらとても貴重な時間を共有できた喜びに震えています。
    お忙しい中、本当にありがとうございました!大好き!感謝!
    そうなんですよ、seal先生の実力は今、公的に認められてます。
    それは、既存の新人賞が見逃した輝き、今の編集部が認めた実績です。
    本当に良いものは、必ず認められるものと思っています。
    だから、プロを目指すことは、認めてくれる人を探す旅です。
    seal先生はその入口にたった人間として、自分は尊敬してます。
    応援します…そして、気負わずフフーンってマイペースでガンバです!
    自分が思うようにベストを尽くして、自分のペースでガンバです。
    応援してます、そして「ありがとん!」しか言えません…感謝です!
  • >帆乃風 総持先生
    コメントありがとうございます、とにかく「継続は力なり」です。
    世の中は複雑に見えて、0か1で割り切る瞬間が確実にあります。
    編集部の皆様も、営利企業の部門として決断せざるを得ません。
    「俺は好きだけどな」を飲み込んで、商売として決断しています。
    そういう中で「俺は売れるぜ!」ってアピールする必要があります。
    プロとしてデビューさせてくれる価値があるぜ!が、応募作です。
    質の良いものを送り、沢山の良質を送ってやりましょう。
    チャンスを多く持って、常に挑戦者として挑み続けましょう。
    その先にプロデビューがあり、本当のスタートがあります。
    自分は自分なりに今、自分の人生を終えた気持ちがあります。
    だから、次世代の人を後押しし、背中を押し出したいですね~
  •  いえいえ、先生なんてとてもとても・・・。

     ですが、お言葉、とても胸に響きました。
     ありがとうございます。
     苦しいときに、思い出して、これからも書き続けようと思います。

     これからも、たびたびお邪魔すると思いますが、よろしくお願いします。
  • >帆乃風 総持先生
    自分の「先生」は、自分なりの創作仲間リスペクトなので気にしないでください。
    「さん」とか「ちゃん」、「たん」とか「きゅん」と同じです(笑)
    同じ趣味で頑張ってる方には、敬意を込めて呼ばせていただいてます。
    それも勝手なことなんで、そこは臨機応変に変えるとして、ですが。
    誰もがみんな、創作で高みを目指せば平等、そして無慈悲な戦いの日々です。
    そんな中、そうした創作仲間を励まし背中プッシュできたら嬉しいですね~
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