こんにちは。
10月31日に難波のアニメイトで購入したザ・スニーカーLEGENDですが、購入直後から体調不良でぶっ倒れて二週間ほど寝かせることになってしまいましたがようやく読むことができたので感想(ネタばれあり)を。ちなみに、Amazonなどで売っているのは転売価格(定価は1296円)なので、欲しい方はデカめの本屋さんか通販のhontoか楽天ブックスかオムニ7(セブンイレブン受け取り)をお勧めします。
KADOKAWA公式サイト
https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000404/ 大至急読みたい場合はkindleの電子書籍という手もありますね。付録のSOS団書下ろしポスターがありませんが、紙よりちょっと安い(933円)です。
さて、さっそく『七不思議オーバータイム』の感想ですが、懐かしさしか感じず、にもかかわらず今まで読んだことのない話なので、読みながら脳が「えっ、本物の原作がまだあったのか!?」という、絵画の真贋鑑定士になったような妙な気持ちになりました。とはいえ、話のおもしろさは変わりなく、非常に読み応えのある書下ろしでした。相変わらずキョンはハルヒのこと好きすぎですね(笑)とてもほほえましい感じがします。
話自体はハルヒが最初登場せず、それどころか新しい新キャラが登場してちょっとびっくりしました。『涼宮ハルヒの分裂』のときの佐々木さんよろしく、叙述トリック…とはちがうかな、ちょっとしたミスリードがあって面白かったです。イメージとしては『らき☆すた』のパトリシア・マーティンを想像しました。
話全体を読み通すと、キョンよりも古泉の方が多くしゃべっていた気がします。いわば古泉回でした。解説者という立ち位置では、涼宮ハルヒの登場人物の中で古泉が一番適しているキャラクターだからでしょうかね。キョンとハルヒ以外では最も制約がなく、いわゆる『禁則事項に触れず』に動き回れるメインキャラクターが古泉なので、必然的に良く出てくるんだなと思います。(胡散臭さが薄くなり、笑顔の苦労人度が上がって普通にキョンの友人枠に収まっている気がします)
鶴屋さんあたりも出てくるかなと思いましたが、さすがに書下ろしには出てこないみたいですね。あの人が出てくると話が大きくなりやすいイメージです。(これはハルヒちゃんの方かも)
そういえば、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱も掲載されていましたね。無限ライオンのむーちゃん、死ぬほど久しぶりに見ました。そっかー、普段潜り込んでたのかー、気付かなかったわー。ハルヒちゃんですら10周年とか「うっそだろお前wwwうせやろ…?」ってなりますよね。びびる。
『涼宮ハルヒの憂鬱』自体が15周年ということもあり、15年前の空気観を維持するのはかなりの重労働だろうなと思いながら、それでも書き上げてくれた谷川流さんには頭が下がります。
随所に最近のトレンドを盛り込んでいるのを探すのもとても楽しかったです。(異世界転生のくだりだったり)そういえば、長門が言っていた「……ジャム」というのが初見では元ネタが分からなかったのですが、調べてみたところ『戦闘妖精・雪風』がそれらしいのですが、あらすじを読んだ限りではよく分からなかったです。
『長門有希の100冊』もまだ完走できていないのですが、また時間を見つけて読む本リストを片付けていきたいと思います。何かの本で谷川流さんが書いてましたが、「1冊読んでいる間に読みたい本が2冊出てくる」というのがまさに今そんな感じです。
二次創作的な話を最後にちょこっとしておくと、今回の話で何かしら影響があるものはなさそうです。しいていえば、高校二年の夏合宿が海外になりそうなニュアンスなので、ピーンときた書き手の人が二次創作ネタとして書くかもしれませんね。あとは機関の協力者に校長が加わったっぽいので、北高完全に機関に掌握されてるなぁと思いました。
また何かの機会で谷川流さんが書いてくださればいいなと思います。あとがき的にはもしかしたら平安時代の本格ミステリあたりを構想しているのかもしれないので、ちょっと楽しみにしておこうと思いました。
以上です。お読みいただきありがとうございました。