「玻璃の音*書房」 夏のものがたりが10話で完結しました。
ゆったりペースの作品に、おつき合いして下さった方々に
感謝を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
秋を続けて書くか迷っていたところ、なぜか突飛なものを
連載することになりましたので、玻璃はおやすみです。
しばらくは、カクヨム版をブログに移していく作業に入ります。
カクヨム版とブログ版、どこが違うかというとほぼほぼ文章は同じです。
画像を表示できるブログには*今日の1冊の写真が載せられるのです。
あとは文字色。背景色に合わせて文字の幾つかに色を落とし込んでいく。
なんだかこれで初めて私らしい表現のような気がしてしまうのです。
すきな色を添える。ただそれだけのことなのだけど私には必要なこと。
ここ、カクヨムに来て文字オンリーになった時
きゃー、丸裸で寒って思ったことも、逆に大切なことだった。
ついつい画像に頼ってしまう自分を知っていたから。
雰囲気だけじゃなくきちんと言葉で伝えよう、向き合おうと思えました。
玻璃の音を色で伝えてもらった時、とても嬉しかったのを覚えています。
「水縹」よりもうちょっと淡いかな。「甕覗」から「藍白」くらいの色。
粉雪さんの辺りは、ガラスを通しても緑が見えなくて
もっと「白花色」に近くなる。
きっと夏になってもそのガラスを通して森の緑に向日葵色とかが
ちょっとだけ加わって見える。
その時に、私にはこの夏の最終話が見えてきました。
海に浮かぶ向日葵。海の蒼と澄んだ透明の向こうの太陽のオレンジ色。
今やっとここに辿り着いて、私の奥で波の音が繰り返されています。
いつかまた秋のものがたりを書きに、舞い戻って来ます。約束です。
*
湯煙さま。「こりす書房」にレビュありがとうございます。
「こりす書房」は、玻璃の音*書房のスピンオフみたいな位置づけで
流れず淀んでいきそうな物語の息抜きに、楽しんで書いてしまったもの。
でも、私がコメディを書くようになった原点なのかもしれません。
哀しい中にもくすっとしたくなったのかな。
「六月ワールド」嬉しかったです。ここは遊園地。
色んなのりものがあるのです。メランコリックな回転木馬だけじゃなく
お馬さんがぴょこんぴょこんってはねるバネがついたのもあって。
あ、ジェットコースターだけはないかもしれません。
(作者が臆病、こわがりですから。笑)
*むつきより愛をこめて