二部45話公開しました!
サブタイトル「絶望との戦い」
【門】は閉じられた。しかし、戦いはまだ終わらない――――!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886717792/episodes/1177354054888170591次回更新日は1月18日、金曜日の予定です!
さて、今回は樹希ちゃんが使う四方院の雷術について。
劇中で術と呼ばれているのは、いわゆる魔術や法術のたぐいの総称です。妖が持つ特殊な術は妖術と呼ばれる事もあります。
特定の印と祝詞の組み合わせによって、物理的にはありえない事象を発現させるものであり、使用する際にはその規模に応じた霊力を消費します。
習得するには何より才能がものを言うのと、正しい作法を身につけることが必要となるので、使えるのは古くからの術者の家系の者にほぼ限定されているのです。
四方院家に伝わっているのも、そうした祖先伝来の術の一派。八雷(やつみかずち)と呼ばれる八種の特化雷術を中心としたものです。
まずは“拆雷”(さくみかづち)。
見た目も効果も、私達が知る普通の雷に近い術。ストレートにわかりやすい雷攻撃です。
他の八雷の術と違い、拆雷は何かに特化した効果を持ちません。いうなれば、自然の雷を再現する事に特化した雷術ですね。
その威力は術者によって自在に調節でき、お湯を沸かす程度から建物ひとつを爆砕させる程の破壊力まで自由自在。
使い勝手の良さから、樹希ちゃんの代名詞ってくらい多用されています。
八雷という設定を考えた時に、真っ先に決まったのがこの拆雷です。何より響きがカッコイイので、クセが無くどんな状況でも使える得意技ポジションに収めることにしました。
「降臨(くだ)れ、“拆雷”!」というフレーズもここで決まり、樹希ちゃんのキャラの方向性がナチュラル中二病スタイルへとシフトしたのも…多分この時です(笑)
次は“鳴雷”(なるみかづち)。
衝撃に特化し、物理的に対象を破壊する術。手のひらに集めた雷を直接相手に叩き込む技で、その破壊力は拆雷を上回ります。
雷速の電撃と音速の衝撃波の合わせ技は防ぐのも難しく、最後のとどめ等、ここぞという場で頼りになる術です。
雷撃といえば遠くからドカーンのイメージですが、それは拆雷でやったのでこっちは近づいてドカーンな技に。
相手に肉迫し、発勁のモーションから繰り出される術。この術のおかげで樹希ちゃんの戦闘スタイルに幅が生まれた気がします。
長くなってきたので今回はここまで。次回は四方院の雷術についてその2をお送りします。