こんにちは、武蔵野純平です。
連載中の
『追放王子の異世界開拓!~魔法と魔道具で、辺境領地でシコシコ内政します』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898647033の第十章『レッドアラート』に沢山の感想ありがとうございます。
第十章は、二十世紀後半に実際に起こったソビエト連邦崩壊を参考にしています。
作者(私)の気持ち、わかりにくい点や不足した情報を記します。
■―― 執筆の背景 ――■
第十章『レッドアラート』を執筆したのは、共産主義国の崩壊や行われていたことを書いてみたいなと思ったからです。
私の子供の頃は、まだ共産主義国(正確には社会主義国なのかもしれませんが、便宜上共産主義国と呼びます)が沢山ありました。
ざっくり世界の半分が共産圏でした。
日本は高度経済成長からバルブ経済に入り、MTVでマイケル・ジャクソンが『ポー!』と奇声を発している時代です。
そんな時、突然、次々と共産主義国が崩壊しました。
ビックリしましたよ!
だって、世界の半分を牛耳っていたソ連が崩壊し、共産圏がなくなったのですから。
崩壊後、ソビエト連邦はロシアと国名を変え、破綻した経済を立て直すために、日本にも支援を求めました。
当時、日本の総理大臣は橋本龍太郎さんでした。
ロシアの大統領エリツィンさんと会談していましたが、こんなことを言っては申し訳ないですが、
『大国だったソ連が崩壊して大統領が物乞いしなければならないのか……』
と子供心に衝撃を受けました。
(ロシアの方、ごめんなさい。侮辱するつもりはありません。それくらい、ギャップが大きかったのです)
■―― ソ連の沿岸警備隊は、マジで撃つ! ――■
毎年冬になると、
『ソ連の沿岸警備隊が、北海道の漁船を拿捕した』
『国境近くで操業していた日本の漁船が、ソ連の沿岸警備隊に銃撃された』
と、必ずニュースが流れました。
撃つんですよ!
連中は本当に!
ソ連とは、それくらい怖い、強気な国のイメージがありました。
その大国があっという間に崩壊して、見る影もなくなってしまったのです。
私は子供でしたが、大きな衝撃を受けたのです。
その経験が、第十章『レッドアラート』を書くモチベーションでした。
■―― 最初はポルポト…… ――■
実は、最初、敵役はポルポトにしようと思ったのです。
彼の悪行を書いてやろうかと……。
けど、改めて調べるとあまりにもひどすぎて、とてもじゃないけどエンタメに昇華出来ない。
そこで、途中から、ネットでネタキャラにもなっているスターリンにスイッチすることになりました。
ソ連をモデルにするなら、ギリギリでエンタメに着地出来るかなと。
※ポルポトは、カンボジアで原始共産主義を実践しようとした人で、死屍累々……。興味があっても調べない方が良いです。胸クソ過ぎます。
■―― しかし、書く苦労 ――■
しかし、ソビエト連邦の崩壊、共産圏の崩壊は、複合要因な為、小説としてまとめるのに苦労をしました。
最終的に下記はカットしています。
1 民衆に対して締め付けを緩めてしまった(たしか、東ドイツ)
2 外国、特に自由主義国との関係性
1,2も描くとなると、もう、別作品になってしまうなと。
キリがないなと。
そんなわけで、当時の情勢に詳しい方が読むと、足りない情報があると思いますが、あくまで小説なのでご容赦下さい。(研究レポートではない)
第十章『レッドアラート』は、もう少し続きます。
主人公の出番が少なく毛色の違う章になっていますが、もうしばらくお付き合いをいただければ幸です。
■―― コロナワクチンの二回目接種 ――■
明日、コロナワクチンの二回目の接種をしてきます。
副反応があるかもわからないので、ちょっとお時間をいただいてから、続きを書きたいと思います。
ではでは!