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ガルディアの司法は世界と比べて特異な制度をしている

2件のコメント


  • 王族司法制度と国民司法制度、2つの司法当局が存在していてマール誘拐事件は王族司法制度に該当した。

    国民司法制は世界と共通した制度であり、被疑者は一旦警察署に留置され、検察が裁判にかけるかどうかを判断する起訴審議判断に最長で2週間かける。起訴された被疑者は裁判で99%が有罪になる傾向があり、ある意味、起訴審議の段階が裁判中といえる制度だ。

    王族司法制度では、起訴審議を省いて直接裁判が開始される。警察や検察、裁判所の様なそれぞれ独立した機関がない為、権力の乱用が起こりうる。その為、裁判の過程は全てテレビ中継で報道される。ちなみにテレビのない時代は野外で青空の下で、大衆に全てに向けて公開裁判をしたらしい。

    王族の敷地内で被疑者が逮捕されたとき
    王族司法制度が適応される。クロノは、世界でも希なガルディア独特の司法制度にて裁かれる事になる 

    マール誘拐事件は王国側の誤解であり、マールが誤解を解けば裁判にもならず全てが丸く収まる問題であるともいえた。しかし一般司法制度においては成人が18歳未満を親の許可なく連れまわした場合は誘拐罪が適用される。クロノは未成年であり成人ではないものの、王族司法制度により罪状が決まり裁判にかけられた。

    世論の流れを汲み取り、裁判は無罪判決となった。クロノを無理やり処刑するならば、世論は黙っていないだろう。大臣もそれを判っていて秘策を用意していた。人間に成り済ます魔法を使い、配下の魔族にクロノに化けさせて釈放した。本物のクロノは王家の地下牢に幽閉し、魔族らの餌になる予定だった。

    大臣の目的はクロノに化けさせた魔族をルッカに近付かせてゲートホルダーを奪い、過去の世界を都合良く変えて現代の世界を支配する事だった。

    千年祭でのテレポート実験事故をテレビで知った大臣は、配下のコウモリ魔族にゲートを探索する様命令を出し、ルッカを尾行させていた。コウモリの報告にて過去と現代を行き来できると知った大臣は、どうやってゲートホルダーを奪うかを考えあぐねていた最中、鴨がネギを背負ったかの如く、 マールをエスコートしたクロノが現れた。大臣はクロノを利用してゲートホルダーを奪うチャンスだと思い、半ば強制的に王女誘拐の罪をでっち上げた。


    ルッカは中世時代にて、人間に擬態できる魔族を見ていた。大臣の正体が魔族であった為、王家の中枢には他にも魔族が潜んでいるかもしれないと推理し、監視する為にスパイドローンを送り込んだ。
    裁判の準備中、クロノは王家の待機部屋にいた。クロノはあれこれと尋問を受けている最中だった。しかし尋問の内容は事件に全く関係ないものでばかりだった。クロノの交遊関係、親子関について、子供頃の色々な思い出、ルッカとの思い出等、魔族が人間に成り済ます為に必要な情報ばかりが引き出されていた。

    スパイドローンで王宮を探索していると、ある部屋にて不思議な文様を見つけた。その文様(魔法陣)には見覚えがあった。中世のマノリア修道院で見たものであり、人に化ける魔族が関係しているのは間違いないと確信。その映像を撮影し、王家の裏の顔を世間に明るみにしようとネットにUPした。

    しかしネットに投稿された魔族に関するあらゆる情報は監視されていて、フィルタリングがかかる仕組みになっていた。投稿された動画は観覧者は見えなかった。

    投稿されたアクセス記録から、データーセンターから大臣に報告が入った。ルッカの抵抗に気付いた大臣は情報センターに規制をかける指示をだした。

    ルッカの端末はオンラインに繋がらなくなった。国の中枢にまで魔族に支配されているのかもしれない。国に不信感を抱いたルッカは、クロノの脱獄を考えたが、脱獄したのがバレた場合、自分の家族とクロノの家族がどんな仕打ちに合うのかを考えると安易な決断はできない。王家が魔族の支配下にあるとすればマールの身も心配であった。

    ルッカの携帯は通信妨害されていたのでマールには連絡できなかった。マールもルッカに電話をかけるものの繋がらなかった。
    しかし通信妨害されるまで、マールとルッカは情報をやり取りしていて、ある程度の状況をマールも理解していた。

    マールは父親が魔族ではない事を信じていたが、大臣には疑惑の目を向けた。

    マールは魔族がなぜ父親に成り済まさないのかは、なんとなく判っていた。父親は公務でしょっちゅう世間に顔を晒らしていた。世間に知られすぎた人に成り済ませばボロがでるのだろう。父親に成り済まして娘のマールを騙し続ける事の手間もあるのかもしれない。魔族は父親には手を出せないと判断したマールは、ルッカと同じ様にクロノを脱獄させようと考えた。しかしクロノが幽閉された王宮内の留置施設には入れなかった。そこの職員ら全てが魔族が成が済ましていてマールは門前払いを受けた。

    王宮から外に出ようにも王族のスケジュールは細かく管理され、予定外の理由で門を開ける事は許されなかった。仮にクロノを救出したとしても逃げるのは困難極まりなかった。

    ルッカはヘリコプターに乗り込んでいた。
    ルッカは子供の頃に発明して得た財でヘリコプターを買いつつ、免許はないものの操縦する遊びをしていて運転は上手だった。王宮のセキュリティを突破するには上空から王宮の敷地内に侵入するしかなかった。しかし航空法の問題で王宮上空には民間のヘリは飛行してはいけないルールがあり、警察も出動していた。

    しかし警察は王宮の許可なく敷地に入る事はできなかった。大臣も一般警察に王宮内を荒らされたり、魔族痕跡を見られたくなかったので、許可を出さなかった。警察は外で待機されられた。


    ルッカには時間が無かった。
    ルッカはクロノの脱獄にあたってタバンとララ、ジナが魔族の人質にされない様に中世に避難させていた。国がどの程度魔族に侵食されているか判らず、自分の行動がどの程度監視されているのか判らなかった。親達は中世に逃がしたけど、行動がバレていれば、今頃千年祭ゲートが封鎖されているかもしれない。





    (コウモリは魔術で念波を飛ばし、大臣にルッカの行動を連絡していた。魔王が魔族に広めた魔法陣の仕組みであり、身体に魔王陣を刻むと、魔法が使えない魔族でも魔力さえあれば使える様になる)



    ルッカは急いで王宮に乗り込んだ。電気で気絶するショック弾を使うが、魔族は丈夫であり、一時的に動きを止めるので精一杯だった。

    ルッカはクロノを確保し、日本刀を渡して脱出を試みるも留置施設の出口で、大臣は戦闘用魔族兵ドラゴン戦車(魔術的に産み出された戦車的な細胞構造を持つドラゴン生物)で攻撃を仕掛けた。ドラコン戦車は魔法陣の力でその中に隠されていた。こんまりさんも驚く小スペース収納である

    展開A【ドラゴン戦車に勝てない】

    バットエンドで裁判エンド

    展開B【ドラゴン戦車に勝つ】

    大臣がヤクラ変身。中世で出会ったヤクラが絶望的に強かったので降伏する。バットエンドで裁判エンド


    展開C【対魔族地下組織アバランチの乱入】


    ドラゴン戦車をやっつくれる。ヤクラの相手もしてくれる。しかし、逃亡の際に、ヤクラはジャンプしてヘリに突っ込んでく。ヤクラと共に森に墜落。未来のゲートにはヤクラと一緒に。

    展開D【逃げきる】


    ヘリで避難中に、大臣がロケットランチャーで打ち落とす。ゲートを見つけて未来へ

    展開E【逃げきる】


    ヘリで避難中に、対魔族地下組織アバランチがクロノ達を魔族と間違えてロケットランチャーで打ち落とす。ゲートを見つけて未来へ

    展開F【対魔族地下組織アバランチの乱入】


    ドラゴン戦車をやっつくれる。ヤクラの相手もしてくれる。アバランチと共に逃亡。ヤクラはジャンプしてヘリに突っ込んでく。ヤクラと共に森に墜落。未来のゲートにアバランチと一緒に。


    展開A

    クロノ達は普通の人間であり弱かった。かまいたちの様に飛んで逃げる事もできなかった。ルッカは火炎放射の様に手にかさばる兵器は持ち合わせていなかった。天才美少女発明家である事以外は只の人であり、勝てはしない。

    大臣の目的はゲートホルダーであり、それさえ渡せは命をまでは取らないという。しかし信用ならない。ルッカはゲートホルダーの試作機(失敗作)をいくつか作っていた。それを渡してみた。

    しかし大臣は部下に確認させる様でそれが終わるまで待たされる。



    大臣『本物ゲートホルダーはどこにある?』

    ルッカ『…


    大臣『クロノ君を脱獄させてどこに逃げるというのか…。国外に逃げるというのであれば見逃してやるぞ…その代わり、魔族に関する秘密は守って貰わなければならないが…』

    大臣はゲート前を封鎖していた。スパイコウモリをわざわざ使わなくともゲート前には未だにマスコミと野次馬が多くいてゲート開閉の映像はSNSにアップされていた。


    ルッカ自身、ゲートの封鎖可能性は視野にいれていた。ルッカが生き残る為の最後の手段は大臣が用意していた。

    大臣『あるいは逃亡せず、元の生活に戻る事を検討しよう。貴女の発明の才能は世界の誇りであり、ガルディア(魔族)の為に働いてくれるのであれば、身の安全は保証しよう。ゲートホルダーは渡して貰うが…』


    マール『魔族なんかに協力したら、皆が危ない目にあう!』

    マールが大臣の背後から射った。マールはスポーツ用のアーチェリーを使っていた。大臣にダメージは無かった。


    ガルディア王が現れた。ヘリの着陸音と王宮内の騒がしさに驚き、マールを探して、留置場にたどり着いた。

    ガルディア王は目の前の惨状(ドラゴン戦車)を見て状況を理解した。。王家が魔族の配下にあったなんて今まで気付きもしなかった。

    王『…もしや妻が早くに亡くなった原因は…魔族にあるのか…?』

    大臣『誤解なさやぬように。彼女が無くなったのは、公務の疲れによるもの。一般人が王家に嫁ぐというのは、ストレスの多きこと故。早死にされたのは、私が原因ではありませんよ…』

    その場の空気が悪くなっていく。クロノはまだ17歳。その場の空気変える力も度胸も無かった。。。ルッカは大臣の取引に応じ、魔族らが自分達の生活を監視しやすい住居に移動する事に。

    裁判も滞りなく開かれた。
    魔族が成り済ましたクロノと、魔族が成り済ましたマールとで自作自演の供述して、偽クロノは無事、無罪を勝ち取り釈放された。
    マールはクロノ達を人質にとられて大臣の思い通りに使われた。

    バッドエンド!
  • ガルディア人は魔族が人間そっくりに擬態できるのだと知るなり、仲間同士にしか判らない合言葉を作るのを徹底したり、生活スタイルが変化した人間がいないかを互いに監視しあっていた。隙をみて王権を手に入れようと画策していたヤクラだったが、とうとうそのチャンスは来なかった。魔族と人間の戦争は魔族側の敗北で終わり、動かせる配下も少なくなってしまった。合わせて第一次世界対戦と第二次世界大戦も起こり、人間界の権力闘争もややこしくなり、戦後経済の急激な発展もあり、わざわざ人間関係のしがらみの多い王権を手に入れるよりも、民間人に成り済ます方が得策と考えてひっそりと生きていた。


    人間に擬態する魔法は魔王様が生み出した。

    我ら魔族の身体の中には魔のエネルギーがあるものの、そのエネルギーを使って魔法を使うという芸当は我々にはできなかった。魔王様は魔法の使えない我らに魔法が使える様になる方法を与えて下さった。
    魔法陣というもので、決められた図形を書き、決められた呪文を唱える事で魔法が発動する。図の大きさや細かさで魔法は大きく変化し、細かいルールはあるものの、応用が効く便利なものであった。

    例えば複雑な魔法は呪文が長くなりがちだが、呪文そのものを短簡略化してくれる魔法陣もあって、人間に擬態する魔法陣と合わせて体の一部にでも書き込んでおけば、【大臣チェーンジ!】と叫ぶだけて、いつでも擬態魔法が発動した。魔王様は我らにとっては神様な存在で、魔王様さえいてくれれば、我等は世界を牛耳れると思っていた。

    長生きだったヤクラはテレビで千年祭の中継映像を観ていた。ゲートに呑み込まれた被害者二名(クロノとマールの画像)が画面に表示される。ヤクラには見覚えのある姿だった。一人は400年前のリーネそっくりの女で、もう一人は教会にてカエルと共にいた赤髪の男。ヤクラは配下のコウモリ魔族に命令を出し、時を越えられるルッカを尾行させた。

    タイムスリップができるのだと知ったヤクラは、過去でやりたい事がいくつあった。

    1.魔王様のラヴォス召喚を阻止し、人間の手から魔界を守ること

    2.西側魔族(イギリスの魔族)に魔方陣の知恵を授けたら現代がどの様に変化するのかを観てみたい。

    3,ヤクラはビネガー将軍の元、王都陥落作戦に参加していた。王都に向かう途中の砂漠でカエルと決闘をしたが互いに決着がつかず、負傷もしてしまい戦線を離脱し、故郷で静養していた。魔王城の防衛に参加できなかったのが悔やまれたので、カエルを打ちのめす事

    いずれにせよゲートホルダーを奪わないとけないが、2に関してはコウモリを使えばゲートホルダーを奪わなくても可能だろう。

    ルッカを襲って奪う事はできない。魔界の法律で社会の発展に寄与する者は人間といえど殺してはいけない決まりがあり、ルールを逸脱すれば重い刑罰が待っている。何よりゲートホルダーが故障したときに修理できるルッカに危害を加えられない

    【魔族は食べる目的以外で人間に姿を見せてはいけない。】というルールもあった。
    人間社会に不安を植え付ければ人口(魔族の餌)が増えなくなる。、人間が暮らしやすい社会を作る義務が魔族にあり、もし人に魔族の姿を見つかって、食べもしない、証拠も隠滅しないとなると、重い罰が待っていた。

    コウモリ魔族の調べて、ルッカの住所はセキュリティが高かった。

    ヤクラは考えた

    クロノを誘拐してクロノとルッカの情報を聞き出し、クロノに成り済ます準備をし、ルッカからゲートホルダーを奪っつつ、おやつにクロノを食べる事を計画したが面倒くさく感じた。

    その辺のゴロツキにでも成り済まして、クロノ宅に押し入り、家族を監禁。クロノのスマホからルッカのアドレスに電話をかけ『ゲートホルダーを持ってこないと一家を殺すぞ』と脅しをかける方が簡単そうだった。

    しかし政府は千年祭前のゲートは危険とし、コンクリートを固めて封鎖した。





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