• 異世界ファンタジー
  • SF

旧Twitter、現Xに書きそびれたお話

去年なんですけど、読書仲間からこんなメールが来ました。
「今年(2023年)読んで12番めに面白かった本について語りながら、今度飲もうぜ!」
うーん、12番めか、12番め……悩む。
実をいうとこの物書きペンギン、毎年100冊以上必ず読むんですよ。漫画とか小説とか。
読書大好きってのもあるんですけど、職場が家から1時間以上の場所にあるもんで。

ちなみに、2023年読んで面白かった本の上位3位のうち2冊はSF系だったりします。
で、12位の候補なのですが。

著:穂村弘『にょっ記』
著:浜岡賢次『ゾンビの星』
著:洋介犬『JC、殺人鬼やめました 』
著:詩野うら『有害無罪玩具』
著:武論尊 / 原哲夫『北斗の拳 』
著:とり・みき『トマソンの罠』



この時、すっげー悩みましたね。
で、結論下しました。
その作品、めっちゃ大好きなのでちょっとここで語ろうと思います。

2023年、こんなハッシュタグが旧Twitter、現Xに流ました。
#電撃文庫わたしのベスト
電撃文庫、創刊30周年を記念した企画らしいです。
電撃文庫の歴史の中で、自分が一番【面白い】と感じた作品は何か? というもの。
電撃文庫、名作揃いなんで正直迷いました。
『ブギーポップは笑わない』『86』『キノの旅』『ソードアート・オンライン』……
でも、1番はやっぱこれっしょ! ってことで、この作品をTweet。

『ダブルブリッド』
著:中村恵里加の、ホラー×現代ファンタジーです。
架空の日本を舞台に繰り広げられる、人とアヤカシという生き物と、ダブルブリッドと呼ばれる存在の物語です。
ダブルブリッドとして生を受けた主人公(ヒロイン)片倉優樹の、愛と生と死の物語なのです。
ちなみに、タイトルのダブルブリッドっていうのは、アヤカシと人間のハーフを指す言葉だったりします。
一応、完結しています。全10巻+外伝1巻で。


読んでない方大変申しわけないんですけど、これ、ラストのオチはっきり言ってバッドエンドなんですよ。
最後、ホント涙止まんなくなります。主人公(ヒロイン)片倉優樹の生き様が、ホント凄まじすぎて。
ああなるしかなかったとはいえ、彼女は精一杯生きたはずですし。
……唯一、心残りがあったとすれば、作中で心を通わせた少女・みっちゃんとの「カレーを一緒に食べよう」っていうささやかな約束守れなかったことでしょうか。

でも、あのラスト見て我々読者が涙を流しても、当の本人の片倉優樹はどう思っているかなんですよね。
多分、自分が惨めだとか絶対に思ってないはずなんですよ。作中でも、自分を憐れむ言動してませんでしたし。
自分の生き様に、絶対に後悔なんてしてないはずなんです。
これを一言で表現すると、きっとこんな言葉になると思うんです。

「わが生涯に一片の悔いなし!!」


前説はここまで。
……おわかりいただけましたか?
物書きペンギン・企画モチヲが選んだ2023年で12番目に面白かった本は、著:武論尊 / 原哲夫の『北斗の拳 』です。
正直言って、『ダブルブリッド』のあのラスト見て思ったのが、ラオウの最後なんですよね。
自らを拳王と名乗り、荒廃した世紀末の世界に君臨していたラオウ。北斗神拳の一人として、一人の拳法家として、義弟・ケンシロウに己のすべての力を込め、闘いを挑みます。
だけれども、彼はケンシロウに敗れます。そして、最後、天高く拳を掲げて大往生するのです。
その時の台詞が「わが生涯に一片の悔いなし!!」

『ダブルブリッド』のファンの間では割と有名な話なんですけど、片倉優樹の生き様、ラオウ的なものなんですよ。
正直言いますけど、ワタシ、週刊少年ジャンプ史上彼を超えるライバルキャラいないって思ってます。
「天に立つ」って宣言した敵役のキャラ何人かいましたけど、『BLEACH』の藍染惣右介とか……でも、ラオウには叶わないって思ってます。
……だって、ワタシ、呼吸止まっちゃうんですよ。ラオウが出てくるシーン見ると。コミックスでも、アニメでも。
あれだけの覇気を放つ最強キャラ、他にいますでしょうか?

そういえばネットのニュース見たんですけど、北斗の拳、今度またアニメ化するらしいです。
ラオウ、誰が演じるのか気になってます。
でもなー……ワタシの中じゃラオウの声、故・内海賢二さんしかいないんですよね。
再アニメ化嬉しいんですけど、フクザツな気持ちです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する