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震災と倫理的に誠実な主人公

現在カクヨムに投稿する第二作目の長編の第二稿を執筆中だが、まあ順調である。
このまま一気に突っ走る。


漫画やアニメでこのところ倫理的に潔癖というか誠実な主人公が増えた気がする。
鬼滅の刃の炭治郎がそうだし、ヴィンランド・サガのトルフィンもそう。
これは数々の震災の影響が大きいと思う。
個人の力ではどうにもならない天災に対抗するため、みんなで協力し合う感覚が以前より増した。
また個人の野心や欲望よりも、個人が属する共同体をより重んじる感覚も増した。
それに伴い奉仕や自己犠牲の倫理が尊ばれる感覚も増したと思う。
自分の中にもそういう変化をはっきり感じる。
この変化の感覚は微妙だがものすごく大切で、ここがずれていると「古い」と感じてしまう。


例えば最近ある漫画を読んだとき「古い」と感じた。
絵やストーリーではなく、主人公の他者をまったく顧みない悪ぶった言動が80~90年代ぽくて古く見えたのだ。
「まだこんなのんきなことやってんのか」
「震災を通過した感じが全然ないな」
とも思った。
その作品のタイトルは……

いや、これはいわないほうがいいだろう。

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