• 恋愛
  • 歴史・時代・伝奇

蘭契ニ光ヲ和グ 五月の野原の挿絵

第三章  「こごしき道」
第八話  あたしは艷やかに笑う


「ほらほら、良い沢がありますのよ、早く早く……。」

 と楽しい気分で、広河さまを急かす。
 広河さまは、穏やかな笑みで、ゆっくり歩いてくる。





加須 千花つぶやく。

官位で衣の色が決まってる時代。
奈良にいる時はきっちり色の決まりは守っていたでしょうけど、ここは奈良ではなく田舎。
きっとわりと自由に衣は着ていたのではないかな〜?
なので、うちの広河さまは自由に衣を着てます。



↓ここから、第八話に戻れます。
https://kakuyomu.jp/works/16817330656106103583/episodes/16817330659079466412

7件のコメント

  • 本編から飛んできました!
    藤の花のシーンですね!

    比多米売、嬉しそう。着物の柄もとっても綺麗。
    広河さまも落ち着いていらっしゃいますね。
  • 綾森れんさま

    おはようございます。わーい、挿し絵に沢山コメント、嬉しいな〜!(>ω<)
    ありがとうございます。

    はい、藤の花咲く、五月の野原を、気持ちよくお散歩しています。
    比多米売、嬉しいです。
    着物の柄、(うおおおお(T_T))となりながら描いているので、とっても綺麗、とのお言葉に救われます。
    そう、一番見せたかったのは、落ち着いた広河、です。
    彼はこんなに穏やかになりました。
  • 広河さまの表情のおだやかなこと。
    すう、と、積年のつかえがとれたのですね。
    このあとの運命、それは、良いのです。
    いまはいまの生を。
  • 壱さま

    そうです。広河さま、表情の穏やかなこと。
    積年のつかえが、氷解しています。
    今は、目の前を歩く若妻と、そのお腹で育まれている新しい生命しか、見ていません。
    比多米売を見て、この晴れやかな五月の原っぱを、歩いていくのです。
  • 画力の腕、上げられましたね!?
    衣の模様も素敵。

    現代は無地のくすみカラーが流行りだったりしますが、古代の衣はけっこうカラフルでおしゃれだったんだなとつくづく思います。「時代」って、おもしろいですね。
  • 虎の威を借る正覚坊様

    いやいや、画力、そこまで上がってないですよ(⁠*⁠・⁠~⁠・⁠*⁠)💦
    この絵は、背景まで描いてるから、きちんと見えるだけですって。
    衣の模様にも注目してくださり、ありがとうございます。
    古代の衣、カラフルですよね。一回染めただけでは薄い色。何回も染めを重ねて、濃く美しい色を出す……。
    時代っておもしろいですね。
  • 誰!?Σ(゚д゚lll)
    と言いたくなるほどに穏やかな表情の広河さん。
    比多米売さんは、また絶妙な田舎……こほん、あたまに立派なカタツムリをのっけておられますね(^^)
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する