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『世界の十字路』19巻第6章、更新しました!&ちょっとしたキャラ小話

こんばんは。
時雨青葉です。

先週投稿を延期した『世界の十字路』19巻ですが、さきほど第6章を公開しました。

ダークファンタジーなのでこういうテイストになるのは仕方ないのですが、終盤間際まで救いがねぇな、この野郎…
この物語を書き始めた13歳のわし、どんなある意味すげぇなと思うよ。

そういえば、19巻でも結構な存在感を出し、作者の中で「お前はもう一人の主人公だわな…」となっている番犬拓也ですが、物語の途中から実のことを、しれっと〝ルティ〟と本当の名前で呼ぶようになったことにお気づきでしょうか?
実(じつ)は、そこにはちゃんとした理由があります。

きっかけとなったのは、16巻のこちらのお話。
地球での生活を余儀なくなれた実が、父のエリオスにまで〝実〟と呼ばれてしまったら、今度こそ母であるセリシアとの絆が消えてしまいそうで……と、切ない胸の内を吐露したシーンです。
https://kakuyomu.jp/works/16817139556812000804/episodes/16817139556812383241

これを受けた拓也は、たとえエリオスがそれを受け入れなかったとしても、自分だけはその想いを大事にしてやろうと思い、実のことを本当の名前で呼ぶことにしたのです。

実の守護者であるという魂の共鳴がそうさせた部分もあるでしょうが、おそらくそれだけではないのかなと思います。
母親を幼少期に亡くし、母に伝えたい気持ちを何一つ伝えられなかった彼としては、母との絆を失いそうになって不安になっている実を、どうしても放っておけなかったのではないでしょうか。

何故「でしょうか」という疑問形なのかというと、作者自身も明確にそう設定したわけじゃないからです。(←おい)
プロットを元に実際に物語を執筆している際、「ああ…。拓也ならこうするなぁ…」と思って、自然にそういうくだりになっておりました(笑)

トラウマというものは自分の闇を引きずる最たるものではありますが、こういうところで優しさにも繋がるもの。
物語に深みを与えるために、各キャラクターの発言や仕草には、こういった背景をできるだけ取り入れたいなぁ~と思ってはいます。

まあ作者の自己満足だし、できているとは言えないんですけどね…www
これだから1話が長くなりがちなのよ、私……
短編でさくっと物語をまとめられる人は、本当にすごいなぁと思います。

次回更新予定。
『世界の十字路』19巻、第7章<最後の語らいを>

散々悩んだ。
散々泣いた。
馬鹿みたいな失敗を繰り返して、たくさん傷ついて、その分たくさん傷つけてきた。

そんな地層の上に立つ自分は、決して強くなったわけではないと思う。
今だって結局、自分がどうするべきなのかは分からない。
この小さな両手で、何かを守れるなんて断言もできない。

でも、自分がやりたいことは見えた気がするから―――

詩織とのやり取りで何かを掴んだ実は、ついに自らディライトの元へ向かう決意をする。

さあ、始めよう。
最後の語らいを―――

本編完結まであと2章!
いつにも増して丁寧に書きたいので、更新は2週間後になる可能性が高いです。

それでは!
明日から平日、頑張りましょう!

おやすみなさ~い(*´ω`*)ノシ

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