どの小説を読もうかとウンウン悩み試行錯誤した末に私が選んだのはどうも「セーラー服と機関銃」を連想させるかのような一種のオマージュを感じさせるタイトルのものであった。タイトルは、ええと、そうだ。「ブレザーと弾丸」だったか。私はこのタイトルに非常に興味と興奮の入り乱れた思考を巡らせた。その思考がどんな結末に至ろうとも私は何れにせよ小説を開いていたであろう。事実私は開いたのだ。
世の中には時間泥棒なるモノが存在することは皆のご存知の通りであろう。そのことをしていれば時間の有限性を時計の短針が教えてくれるという非常に素晴らしいものなのだ。無慈悲で残酷な時の流れをどうして受け止めてくれようか。いいや私は認めない。
しかし認めずとも私がぬけぬけと泥棒されてしまったことに否定の余地は畳の繊維ひとつほどもないだろう。そう、奴は大変なものを盗んでいったのだ。ここで格好をつけて「あなたの心です」などと陳腐な台詞を言うもよし、焦ってテスト勉強をするもよし、はたまた気が狂ってしまうのもよし。いずれの行動をとったとしても過去は戻らないのだから。
そして私は同時に驚いていた。ここまで私を熱中させる小説とは一体何者なのかと。深夜にカップ麺をすする背徳感を凌駕する美味しさと似たような心情があるのかもしれない。そうして私はこの物語の虜になってしまったのだ。私とこの本の作者はまるで月と地球のように直接の繋がりはないが、私は月の重力に惹かれてしまったのだった。このまま彼または彼女の最新話の更新を何光年待ったらよいのだろうか。いや、光年というのは距離だ。このままでは私が作者の原稿をめぐり何光年かを旅しなくてはいけなくなる。訂正をしておこう。決して私は旅などできることのない運動不足の体現体なのだから。

そしてその素晴らしさから勝手に手が動いてしまい、挙げ句の果てには曲まで作ってしまったのだ。なんたることか。しかし作ってしまったものをいつまでも放っておくのも後ろ髪を引かれる思いになる。つまり私が何を言いたいのかというと、小説を読み、下のリンクをクリックしてくれたまえ、ということだ。実に簡単なことだ。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm35190108

それではまたいつか会う時まで。