あー、さてさて。
めでたく一作書き終わったところで(出来はともかく)、次の動きをしたいところだけども、どうしたものか。
これまでの動きとしては、「妹、分裂する」を読了。
おもしろかった。
タイトルとあらすじでもう傑作確定だと思った。妹属性は特にないけど、このコンセプトを貫いた意気込みは素敵。
☆つけちゃった。
でもレビューというと、なかなか気構えちゃうし、そもそもおすすめするのが前提だからネタバレできないし苦言も言えないというしばりが苦しいですね。
なのでこっちに書いちゃいますね。
というわけで、以下ネタバレ。
話としてはどうしようもないかもしれないけど、話が大きくなっちゃうと、ちょっと違うかなぁ、と思ったり。人類VS妹の構図。自衛隊、そんなに簡単に中学生女子を撃ち殺すかなぁ。まあ、その時点では明らかに脅威であるわけだから撃つかもしれないけど、葛藤はあるだろうよなぁ。でもその辺感じないなぁ。
妹たちのほうも、好戦的な八十番に統率されているとはいえ、もとはのほほんの藍なわけだから、自衛隊を蹂躙していけるものかなぁ。二つ巻き髪の藍に統率された藍たちは、もとの藍の性格もけっこう残っていたようだし。
解決として、変異体製造装置でガンガン処理してくというのも、解決といえるのか。同じようにやって八十番の反逆を招いたわけだから、もっととんでもない変異体が生まれるのではないか。
でも、じゃあどうやって共存していくのだといわれると、多少力技でも行使しない限りはやっぱ難しいよなぁ、とも思う。
個人的には、月から妹に呑まれる地球を見守るエンドとかあれば、美しかったかなと思わなくもない。バッドエンドだけど。
うーむ。
こんなところで苦言を呈しまくっていたら、なんか陰口みたいになっちゃったかも?
いやまあ、おもしろかったんだけどね。
正直、異世界転生ものとかだとタイトルや紹介文を読んでも惹かれるものがなかなかなかったんだけど、これは一気にフックされたからね。ランキング上位にあった『横浜駅SF』もおもしろそうだったけど、あっちは長いから読み始めるのに気合が必要っぽい。こっちはタイトにまとまってるのもポイント高いっすね。
十六番目の妹が、知能高すぎるがゆえに常軌を逸して「自分以外は皆殺し」とかやる展開とか想像しちゃったけど、知能高いがちゃんといい子だったので、そんなことにはならなかった。残念――いや、よかった。16人の次が31人だったから一人抹殺したのかと思ったけど、変異体は分裂しないということでよかった。
あとどうでもいいけど、読みながら某12人の妹たちが脳裏をよぎったのは、俺がおっさんだからでしょうか……調べてみたら、あっちはもう20周年ですって。ははあ、そりゃ年を取るものだ。
以上。
こういうの、読書日記として近況ノートでなく小説のほうに載せるでもありなのかしらん。