トルコでは鉄道網が発達していません。そのかわりに長距離バスが国内を縦横に走っています。移動にはそのバスを使うことになります。
バスターミナルはオトガルと呼ばれています。私はイスタンブールのオトガルからカッパドキア行きの長距離バスに乗りました。
一見なんの変哲もない観光バスですが、トルコならではの特徴がありました。カーオーディオです。トルコ歌謡がずっと鳴っているのです。
いろんな曲が流れているようですが、日本人の私にはどれもこれも同じに聴こえます。
ギョンタラカンタラギョンタラカンタラギョーン
ギョンタラカンタラギョンタラカンタラギョーン
ギョンタラカンタラギョンタラカンタラギョーン
ずうっとそんな感じ。延々と……
後に私は知ります。そのカッパドキア行きバスだけでなく、パムッカレ行きのバスもイスタンブールへ戻るバスもみんなトルコ歌謡を流していることを。
はっきり言ってうるさいです。その音楽を止めてくれ!
苦行バスと呼ぶようになりました。
タクシーの運転手もトルコ歌謡を聴いていましたとさ。