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ボードゲーム備忘録「ヤギのベッポ」

★★ Very Good!!

2007年 フッフ&フレンズ

2007年のドイツゲーム大賞(キッズ部門)受賞作。

ボードの丸いマスに置かれた自分のコマを進めていっていち早くゴールを目指す、いわゆる絵双六。なのだけど、コマの動かし方が一風変わっている。

ボード上には一箇所、強力な磁石が埋め込まれているところがあり、手番プレイヤーはまずその上にベッポ君(木ごま)を置く。

でもって、ベッポ君からちょっと離れたところに取り付けられた小さなすべり台から鉄球を転がす!

転がった鉄球は磁石の磁場に近づくと急加速してベッポ君を弾き飛ばす! かわいそう!

弾き飛ばされたベッポ君が止まったら、止まった先の地形(森とか池とか)に対応したマスまで自分のコマを進める。とまぁそんな具合で、絵双六のサイコロを振る部分をまるっと磁石を用いたギミックに置き換えたゲームなのです。

これがなかなかよく出来ていて、ちょっとわかってくると、すべり台の角度やベッポ君の置き方、さらに鉄球の滑り出し位置を調整することで目当ての地形を結構狙っていけるんです。つまり“うまくなれる”要素がある。この辺りは子ども向けであっても実にドイツゲームらしい感じがして好きです。

ちなみにベッポ君が誰かのコマに当たって、そのコマが倒れたりマスから飛び出たりした場合は容赦なくスタート位置に戻ります。なのでベッポ君ガチ勢同士で遊ぶ場合は、わずかでも優勢になったプレイヤーには容赦なくヤギが襲いかかる展開となります(まだ子どもが小さい場合は、1つ前の空きマスに戻るバリアントを採用するか、コマに当たった際のペナルティをなしにした方が良いでしょう)。

この辺り、みんなそこはかとなく感じている「スタートに戻るが乱発する絵双六ってひょっとしてクソゲーなのでは?」という思いには反しているのですが、ヤギのベッポは展開がともかく早いので(そもそもマス目がそんなに多くない)あまり気にならないですね。

大きいお友達同士でガチの潰し合いをしてもよし、子どもと一緒にのんびり楽しむもよし。ドイツゲーム大賞(キッズ部門)受賞作にふさわしい楽しいゲームですよ。

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