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『スクール・マーダー・フェスティバル』完結しました(作品内容に言及あり)

本作は『ジャンピング・ジャック・ガール』の続編にあたるミステリーです。
直接前作の真相について言及した箇所はありませんので単体でも楽しめますが、より楽しんでいただくために、前作から読むことをお勧めします。

以下、作品についてちょっとだけ語ります。できれば読了後にお読みください。




ジャンピング・ジャック・ガールを投稿した際、わたしは自分が書きたいと思う青春ミステリーについて、三つの原則をあげました。

ひとつ、青春ミステリの主人公は主題となる事件に勝利してはならない。
ひとつ、主人公は事件の解明を通じて大切なものを失なわなければならない。
ひとつ、主人公は絶望してはならない。

まだ自分のありようを定めきれていない若者が、自分の人生を揺るがすような大きな事件に遭遇する――そんな一度きりの奇跡、一度きりの物語こそ、わたしが書きたい物語であったわけです。しかし、そうなるとシリーズ作品を書くということは難しい。一度きりが何度もあってたまるか! となるからです。

しかし、ジャンピング・ジャック・ガールをカクヨムに投稿してしばらくして、わたしの心のうちに川原鮎と敷島哲がこれからどうなっていくのだろうという興味がわいてきました。それこそ、ジャンピング・ジャック・ガールのラストシーンと呼応するかのように。

そんなわけで一度きりの奇跡の続きを書くことにしたわたしでしたが、当初は冬の音楽堂で殺人事件が起きるという筋立ての『グッバイ・フライング・フィッシュ』という作品を書く予定だったところを、ふとしたきっかけで文化祭ミステリーのアイディアを思いついたため、本作を書くことにしました。ちなみに『グッバイ・フライング・フィッシュ』は本作よりもさらに山辺清乃が活躍する予定なのですが、さて、いつ完成させられることやら。

最後に。本作に登場するキャラクターの一部は『読者が犯人』をテーマとした作品と著者の名前をもじって命名しています。中には『読者が犯人』ということが伏せられている作品もあるので、具体的なことは書かないでおきますが、どれもその筋では有名な作品なので興味があれば元ネタを探ってみるのも面白いかも知れませんね。それでは、また。

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