無事完結できました!!

読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

最終話に載せました歌詞は、エリック・サティ作「Je te veux」という曲です。

曲そのものは聞いたことがあるかもしれませんが、歌がついていたと知っている人は少ないのではないでしょうか。

著作権云々が怖いので、歌詞は一部省略させていただきました。

ぜひ一度、歌詞の日本語訳を読んでみてください。一緒に歌を聞いてみてください。とっても情熱的で素敵な歌です。

4件のコメント

  • 完結、おめでとうございます。とても楽しく最後まで読みきることが出来ました。
    近況ノート、いまいち扱いに困る場所ではあるのですが……ネタバレ的な感想でもいいのかな……?

    面白かったです。絶望的な雰囲気をかもし出していく優しげな二人の逃避行、徐々に開陳されていくピエロの過去。一転、ミステリーのように、気付きとして開かれる花に紡がれたストーリーや、そこからの大きなヒロインの心の変化、ロマンチックに終幕を迎える場面と文体。実に読み応えがありました。

    反面、好みの別れる部分はあったかとも思います。
    ピエロの正体がファンタジー、交通事故もファンタジー、事後処理もかなりファンタジー、しかしそれによって起こる報道はリアル……と、少しイメージが先行しすぎているのではないかとは思いました。
    ピエロの特殊能力は個人的にはありです。きっちりそれによって物語の大事な部分が動いていますから。
    交通事故もやや、遭遇して以後のご都合主義的な体力が目立ちますが、大概の物語だって心臓撃たれてから20分は粘って戦うんですから小説の範疇といえます。

    ただ、事後処理に関してはやはり首を捻りました。放置が資産家の男としてどうなのかという疑問以上に、その後出てくる死を決定付ける報道が大きな落差としてしこりのように残るのです。
    何かしら、小説内で出来た感性を徹底的に埋めなければならない――という強迫観念が感じられます。後半になっていよいよ、ヒロインだけでなくヒロインの父の視点で全ての裏事情を暴露していく様も、そうした意識の発露ではないかと思います。
    場面転換として有効ではありますが、(そこもちょっと文章上、回想なのかどうか困る導入であったので、もうちょい表現に拘ることは出来たかとは思います)父親の心情部分は充分に前段で推し量られていたので、あの部分は少しくどい。父親の回想を引っ張るようにヒロインの回想へと飛ぶので、そこももやもやしてしまう。
    隙の無い豪華絢爛な花束ではなく、一輪挿しのように大事な部分を際立たせたほうが、ピエロとヒロインの顛末が際立つのではないかと思いました。

    加えて、ミステリー調に開示される花のストーリーは、その根幹を恋愛というテーマで覆い潰してしまっています。ピエロの行動の核心に触れたつもりが、むしろ大きな概念が飛び出してきてしまう。恋愛、それも一目ぼれを持ち出してしまうと、どんな行動にも説明が付いてしまいますから、驚きに繋がる無二の論理としては弱いと私は考えています。
    行動の端緒として「描く」のはセオリー通り。しかし、むしろそこにさかのぼっていく過程はドラマティックではないんじゃないか。よほど反発しあわない限りは……。
    これは私の好みですから、捨ててしまっても構いません。

    もうひとつ、結局二人の物語は悲恋になる結末ですが、そこに意味を見出せないという点も引っかかりました。二人はなんとか、自分の欠けたる部分を探して物語を生きてきたわけですから、小説としてのラストは、原則その欠けたる部分の埋まった姿にならなければいけないわけです。
    ピエロとヒロインを殺すにしても、それは無理にドラマティックにしようとして、話をブレさせたのではないか。二人の問題はちゃんと解決したのか? 恋愛という大きな概念が登場し、そっちのほうばかりに引っ張られたのではないか?
    単純な死での決着は、充足感よりむしろ喪失感を際立たせます。最後の視点が父というのも、すなわち僕らは彼の心情として読めばよいのか、という疑念に変わってしまいます。
    死ぬことに意義があったのかどうか。そこにしか至らないように物語を引っ張ってきたのか。
    感動的なストーリーであれば、もっとやりようはあったし、出来たのではないかと思うわけです。流々と結末まで至った作者様の力量ならばなおのことです。

    相当に面倒な感想になりましたが、楽しんで読めたのは本当です。
    花言葉を、良く見られるような、ぶっちゃけどうでもいいような一輪の後付に絞らず、ストーリーとして落としこんでいった発想は素晴らしいと思います。ファンタジーの登場を、うまく破綻せずに整合性を取りきったあたりからも、実力の証明みたいなものを感じました。
    楽しめました。他の作品も読んでみたいと思います。
    この感想が面倒くせぇなと思われましたら、どうぞ削除してくださいませ。次の作品も楽しみにしております。

  • 只野社会人様

    丁寧な感想をありがとうございます。

    面倒くさい? とんでもないです。こんな風に感想を述べてくださって、作者冥利につきます。とても感謝しております。



    ラノベではなく文芸の、エンタメよりの作品を目指したため、小説だからこそできる特殊性を、どこまで盛り込んでよいものか? ご都合主義はどこまで許されるのか? と右往左往していました。

    お恥ずかしながら、この作品は某新人賞に投稿した小説でもあります。
    もちろん落ちました。一次も通りませんでした。

    カクヨムに投稿したのは、多くの方に読んでいただき、「この作品のどこが悪かったのか」について考えるためでもありました。
    身内には読んでもらっていたのですが、評価は良好でしたので、僕自身もそう思い込んでいました。
    そのため一次も通らず落ちた時は、決しておごっていたわけではないのですが、落胆しました。

    その時すでに僕は、自分の作品を客観的に見ることができなくなっていたのです。そのため、「読者として読んだときに、どう感じるか、どう受け止めるのか」ということに関して、理解しようにもできなくなっていました。

    只野社会人様がご指摘くださったのは、僕が気づけなかった、そして気づかせてもらいたかったことに他なりません。

    ご指摘のとおり、結末にも展開にも書き方にも、もっと選択肢があったのです。しかし僕は、焦りと勢いに任せてそれらを排除していました。

    僕は指摘されたことで、ようやくそれを理解し、認められたのです。



    只野社会人様、改めてお礼申し上げます。
    拙作を読んでいただき、ご指摘いただき、感想をくださり、ありがとうございました。

    何卒これからも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

  • ご指導ご鞭撻とか出来ません。
    むしろ僕にしてください。僕プロじゃないですし、創作関係まるで知らないし、小説は多分比較的読むほうじゃないかとは思うんですが、プリキュア見てる時間のほうが長いし、なによりカクヨムが小説初挑戦なんですから……。
    ですから一緒にがんばっていきましょう。公募にチャレンジしたことがあるだけで、私にとっては道草屋さんのほうが雲上人なんです。

  • 只野社会人様

    厚かましいことを言ってしまい、申し訳ありませんでした。。

    ですがすみません、僕自身も指導的なことなんてとてもできる人間ではないのです。(感想ならまだしも……)


    それと、公募へのチャレンジそのものは誇れるようなことではありません。結果を残してなんぼだと思いますので。

    雲の上も下もありません。

    これからも、お互いに頑張っていきましょう。


    長々と、失礼いたしました。

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