今年の第六回こむら川小説大賞も、楽しいお祭りでした! 参加作品を拝読していて、世の中にはこんなにも、物語の上手い方々がいるんだ……と、背筋がしゃんとなりました。また、集まったこれだけの物語に対して、次々講評がなされていく、というのは、本当にすごい取り組みだなと思います。この量をそのスピードで……! 主宰のこむらさきさん、闇の評議員さん、ありがとうございます……! ご講評、楽しみにしております!!
第六回こむら川小説大賞には、1作品エントリーさせていただきました(「黄昏の子ら」)。こちらは、去年と同じく10年以上寝かしていたネタなので、今回、形にできて本当に嬉しく感じております。こむら川のキャッチコピー(?)「お前のケツに火をつける」は伊達じゃない……!
・黄昏の子ら
https://kakuyomu.jp/works/16817330662066854648 まず、読んで下さり、ありがとうございました! そして、さらにはハートや星、温かいご感想やご紹介をいただけて、大変嬉しく感じております。心より御礼申し上げます。
今回は、特に書くのに手こずった感じだったので、様々いただいたことを「嬉しいなあ、本当に嬉しいなあ」と、じんわり噛み締めております。
元々、手がそんなに早いほうではないのですが、なかなか進まなかった……文体なんかも手探りで、構成も書きながら決めたような……。
10年以上前の最初のプロット(中・長編用)では、
地下の第一世代が空に仕掛ける→ダメ(空からの圧政がさらに厳しくなる)→第二世代が仕掛ける→やはりダメ(さらに弾圧が厳しくなる)→三世代目でようやく……
的な展開を考えていました。
少年少女の群像劇的なイメージの作品にするつもりでしたが、短編を作るにあたって、色々削ぎ落としました。またいつか、元々の案で中編に書き直すかもしれないです(それには、生物学をもっと勉強しないと……)(そして、生き生きした魅力的なキャラクターを、たくさん書けるようにならないと……)。
キャッチコピー(もうすぐ空が、落ちてくる。)はわりと早い段階で決めていました。タイトル(黄昏の子ら)は本文を書き終わり、最後の最後で悩みつつ、つけました。タイトルは、ラストシーンからと、この後人間は衰退(もしくは絶滅)に向かう的なイメージを元にしています。
XのTLで「物語をどこから作るか。キャラクターか話の筋か」的なお話が流れていました。最近は、まず書きたい場面があって、その間を埋めていくタイプの書き方になっています。
今回は、「荒野をさまよう、ロイコクロリディウムに感染した人間」のシーンと、最後の「夕暮れの中で落ちていく人工島」のシーンが書けたらな、と思いながら、書き進めていきました。描写をもっと厚くしたい……。鍛練……。
でも、最後まで書ききれたことを、大変嬉しく感じています。途中、弱音ばかりでしたが、皆様温かく受け止めて下さり、ありがとうございました。おかげさまで、書き上げることができました。重ね重ね、ありがとうございます。
そして、こむら川小説大賞、来年の開催も楽しみにしております!