ついに完結しました、哀傷ゾルレン。約四年かけた小説もようやく執筆終了です。気が向いた時にだけ書いてたせいですね。予定してた結末にたどり着くまで三十五万字くらいかかりました。二章だけで十万字あるので、あそこだけ長すぎです。
哀傷ゾルレンは自殺した少女の謎を探る筋立てになっていますがミステリーではありません。各章で時系列が違い、最後まで読むことで謎が解ける仕組みになっております。
無表情な少女・誡と無個性な少年・奏繁のダブル主人公ですが、メインは誡。戦う女の子は格好いい。本作は徹頭徹尾「願い」の物語となっております。
哀傷ゾルレンは初めて書いた小説です。要素を詰め込み中二病を詰め込み、蠱毒のごとくなった複雑な物語でもあります。でもやりたいことは全部できたので満足。もっと早く完結できれば、ラストまで大家一元さんにお届けできたのですが……。必ず完結させるという一方的な約束だけは、どうにか果たせました。
悔いもあり、もっとやりたいこともあった気もします。でも一先ず完結です。書き直したい部分もありますし、手を加えれば一般受けする作品にもなりましょう。ですが、これは私の脳汁をそのまま煮詰めた小説のまま、あえて取っておこうと思います。いつかリメイクするかもしれませんが、それは遠い先のお話。望んだ結末を迎えることができただけで良しとしましょう。
もしお読み頂けたなら嬉しいです。とっつきにくい作品ですが、細部までこだわったストーリーになっております。ご満足頂けると思います。
それでは、これで今連載中の作品に集中できるということで。またいつか誡たちと会えることを願って。