ティザーサイトの頃からカクヨムにいるのに、カクヨムコンに参加したの、実は、昨年のカクヨムコン7が最初でした。
で、突っ込んだのは、「奴隷少女は獣人勇者と旅をする」です。
これしか参加資格がないんです。
この物語は、いつもとは違う作り方をしています。
まず、カクヨム通常ランキングからデータを集めて、Delphiで自作したプログラムで整形して、KHcoderというテキスト定量解析を行うアプリで調べました。なろうAPIからも同様にデータを取って解析しています。
結果は、頻出語として取り出しました。
つまり、タイトルやタグ、キャチコピーなどで使われている流行りの単語です。
◇ ◇
私は、インターネット黎明期から小説サイトを運用しています。
その頃から、導線を研究する上で、ランキング画面とは、興味深い研究対象なのです。
だって、「ランキングに載るためには、ランキングに載らなければならない」といえるくらい、結果と導線が表裏一体なのですから。
で、さんざん言われてきたのが、相互評価は悪だ! っていうお話。
(なお、トリさんは、すでに見解を出していて、相互については何らかの調整がされているはずです)
で、「奴隷少女は~」は、創作仲間からの星を一切お断りにしています。
あと、レビューを書きづらくなるように、紹介文を最小限にしています。
気づいている人もいると思いますが……
レビューを書くときは、あらすじを参考にしている方は多いと思います。
紹介文にあらすじがあれば、紹介文の内容まではネタバレではないんです。
ここまでは、レビューで言及できます。
◇ ◇
試したかったことは、
売れ筋のネタに絡む「頻出語」だけで、どれだけ導線として機能するか?
です。検索やタグがどれだけ機能するか? です。
試してみたのが…
〇読まれるために必要といわれていること、
・1話の長さを短くする(2500文字未満)
・説明や描写を減らす(説明不要の異世界ナーロッパ)
・物語を早回しで展開する
・サービスシーンを増やす
・異世界大喜利的な、スキルに少しだけの独自性を~
・毎日、定時更新する(祝日は複数回更新)
〇不利になるといわれていること
・あらすじを書かない
・創作仲間や固定読者の★がない
・ツイッターなどで宣伝をしない
・連載開始を12月中旬まで遅らせる(初期のランダム表示を見送る)
こんな感じです。
で、Google アナリティクス でトラフィックを追跡、解析。
結果というと……
★=3です。
表示では6ですが、消去済です。
★が少ない理由として、次の仮説を立てています。
Google アナリティクスを見ると、新着枠から流入したトラフィックのうち、75%程度が、表紙ページで直帰しています。
クリック後、第1話に行かずに直帰しているのです。
表紙ページで、第1話よりも先に表示されるもので、目立つのは、★です。
つまり、「誰も評価していない作品を読む理由はない」というのが直帰理由と考えられます。
あと、少ないながらも、30話分とか一気読みしているデータもあるのですが、★には結びついていません。
これは、何らかのアプリで一気にデータを取得し、オフラインでも読める状態で閲覧しているか? 星を付けるタイプの読者がいなかったか? バンドワゴン効果なのか? 作品に何かが足りないのか? です。
カクヨムコン2から6は、読者側をしていました。良いと思った作品は、ツイッターで拡散したり、応援コメント書いたり、ファンアートを描いたこともあります。
で、作品探しをしていたときの基準が、★が20以上100未満くらいでした。
つまり、私自身が読者側のばあいを想定しても、「奴隷少女は~」は読まないし、★を付けないし、応援もしないことになります。
◇ ◇
なぜ、こんなメンドクサイことをしたのかっていうと、
・カクヨムコンは、読者選考だから、読者には作品を評価する義務がある?
・でも、カクヨムさんは、読者が増えて成長したから、もう、応援活動はしなくても大丈夫なはず。それを裏付けるデータが欲しい。
だって、第4四半期は忙しいので、小説を頑張って読んで、★を付けたり、コメント書いたり。レビュー書くのは、大変すぎる。
最近、AIファンアートが話題ですけど、作品を読んで応援絵を描くのは、大変すぎる。
だから、カクヨムさんは成長したから、もう、一般読者だけで読者選考は問題なく回るはず。それをデータで見たかった。で、自分の創作に引き籠りたかった。
でも、カクヨムコン8に、プロ作家部門が新設。読者選考なし。
トリさんも、きっと、なにか考えるところがあったのだと思います。
◇ ◇
というわけで、いろいろ試して、仮説を積みあげた「奴隷少女は~」を、「カクヨムコン歴代応募作品講評会」で、トリさんに厳しくチェックしてほしいのです。
A 作品に魅力がない。欠点がある。だから、★がつかない。
B 作品は大丈夫だが、宣伝方法に問題がある。
どっちなのか、やっぱり知りたいです。
Aだったら、指摘事項を参考に、次は違うアプローチを考えます。趣味勢だから、安定的にモチベーションが維持できる創作活動が目標なので、想定読者を変える。活動メニューを変える。などの方法があると思います。
問題は、Bだったばあい。
ネットで見かける「誰も消防車を呼ばない漫画」と同じことになってしまう気がします。つまり、第4四半期が忙しくても、創作仲間の作品を読んで、スコップもやって、作品にレビューを書きなさいね。という結論に…… なるよね?
読者選考なんだから、読者が評価しないでどうするの?
ということに?
あと、描写や説明を限界まで削ってリストラした文体や、市場調査の結果+異世界大喜利っぽいネタを、トリさんがどう評価するのか? 見てみたい。という興味もあります。
A OR B の判定基準だけど、2 OR 4 かな? 1と5は、実質つけないみたいだし。あと、合計が16未満がAで、19以上がBってことにしようかな。
◇ ◇
えっと、ここまで長々と書いてて、あれだけど……
大人気企画だから、引き当てられない可能性も…… 抽選みたいだし、
祈りましょう!