ロックバンドのライナーノーツはダサいという風潮がある。読み手にとって、文章のあとがきもそれなりにダサいものかもしれない。それでも書きます。書きたいし。では、時系列順に。
・幸せとは温かい仲間(2015)(落ちた世界の空の下で)
大学の文芸サークルに自己紹介として発表したやつですね。うわあ懐かしい。
僕の原点になってる気がします。「僕を増やす」という行為はまさに物語を書く行為そのものですし。
この掌編を読んだ先輩が「学校に刃物とか持ってきて振り回さないでよ」とか言ってたのを未だに覚えてます。やだな、まさかそんなことしませんよ。現実と妄想の区別くらいはついてる。
・人形病(2015)
前述のサークルで一位を獲った話。
もっとあのサークルに所属してればよかった。もっとも、あの時は精神的にほんとうに限界で、抗不安剤を飲んで死に物狂いで大学に行ってた時期でした。いい話が書けたことだけはよかった。
・おしゃべりラジオ(たしか2018)(落ちた世界の空の下に)
当時働いてた会社で、行きたかった部署に配属されなかったことが気に入らなかった腹いせに書かれたものです。暴力的な作品の傾向が、ここから何も変わっていない。
・ひなげし(2019)
確か、嶽本×ばら先生みたいな作品を書いてみたかったような気がします。次の話の構想はあるんだけど、力不足につき書けず。
女装趣味の倒錯した男が好きです。
・うたかたの彼氏(2019)
もともとは、某小説のボーイズラブverを書きたかった、という衝動から生まれた話でした。気に入っていただけた方がいたようで何より。
・ハルシネーション(2019)
たしか、唐辺×介先生の雰囲気をまとった作品を書きたかったもの。薬物を絡めた話なら無限に書ける。
・クソザコ悪魔と俺の夏休み(2020)
カクヨム読者に読まれるにはどうしたらいいか考えて、2010年代前半のライトノベル(デュラララとか)と僕のイメージするジャンプ漫画をイメージして書いてました。まあ、これは失敗としていい経験になったかな…。僕個人としては嫌いではない。
・クリオとコノエ(2020)(落ちた世界の空の下で)
意外と読まれなかった。やっぱり胸糞悪いのはみんな好きじゃないのかな…。虐待はまあキツいですよね。
書いていて思ったことは、結局自分の世界を守るために物語を書いている、という気づきでした。自分を肯定する存在が物語の中しかないから、それを補強するために書いている。未熟な書き方だと自分でも思います。
でも、もしあなたがこれを読んで面白かった、と思ってくれるなら、それはうれしいです。
おわり。