卑猥な表現のある作品で、登場人物は18歳以上ですという事が表記される事があります。18歳以上は自己の判断が出来る年齢だからセーフだという事なのでしょう、登場人物が明らかに18歳以上の見た目で無かったとしても。
前作において僕は異世界という舞台においての価値観を描き18歳未満の男女の性行為を描写しました。性行為の描写こそありませんが大河ドラマなどで元服したばかりの10代前半の若君の結婚が描かれますし、ドキュメントや報道で海外の文化で重婚や若年の結婚が流されたりします。つまり違う文化圏では違う価値観での結婚や性行為は止めようが無く黙認されているという事だと思います。
今回僕は現代を舞台に16歳の少年と15歳の少年の男女の恋愛を描きましたが、あえて早めの肉体関係を持たせました。いくつかの調査では初体験の年齢は中学生では男女共に1割台ですが高校1年になると3割を超え、高校を卒業する頃には5割に達するそうです。つまり18歳になると処女や童貞は少数派になってしまって居るのです。殆どが親から独立していないだろうに羨まけしからん。
今年、刑法が改正され、176条及び177条に基づく性交同意年齢が13歳未満から16歳未満に引き上げられました。だから15歳までは後ろめたそうにコソコソしていた主人公とのヒロインがお互いに16歳を超えたと同時に堂々とし出すのはあえてそう表記した部分です。ただし5歳以上離れた男女でなければ法律には抵触しないので主人公とヒロインは同法の適用外ではありますが。
地方自治体が制定している青少年保護育成条例では18歳未満の淫行を原則禁止にしています。18歳未満の男女と性交渉をして起訴されると2年以下の懲役か100万円以下の罰金が課されるのです。ただし18歳未満同士だと法律違反ですが免責されて処罰されません。
以上が刑法上の解釈ですが民法上で解釈するとまた内容が変わって来ます、平成30年まで女性の結婚年齢が16歳だったからです。結婚しているのに性行為が無いというのは変ですからね。これについては昭和60年の判例によって未成年者の淫行についても婚姻が同意されている真摯な交際をしている男女においては問題が無いというものが出されました。だから15歳だったヒロインには母親に嘘をつくという罪を負ってもらい、あとで懺悔させるという描写を作りました。それによって黙認状態であった婚約が名実共にとなり大手を振ってみだらな行為が出来るようになった訳です。
ちなみに未成年者の婚約とは両親の同意無くては成立しません、だから主人公の両親には親から勘当され成人後に許されたという設定になっています。主人公の小学校の入学時に家を渡されたという部分で少し分かるでしょうか?
これから主人公とのヒロインは堂々と行動するようになっていきます。あとは18歳を超えたら・・・20歳を超えたら・・・という感じですかね。そこまで描くかは言えませんが。