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完結記念SS(これは以前サポーター様に先行公開したものです)

『【現代チート】病気がわかる能力を得たのだけど、聖人にはなれません』の完結を記念して前回サポーター様用に上げたSSをUPします。
よかったら読んで下さい。

この小説の誤字、脱字等は頭の中でそっと正確な文字へ脳内変換しお読みくださいwww。

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サポート第1弾小説「とある休日」

今日は久しぶりに土曜、日曜、両方ショッピングモールの営業のない週末だ。
俺はせっかくなので安藤さんを東京ネズミの国以来の遊びに誘う事にした。

「安藤さん、今週末営業ないけど時間ある?」

「急にどうしたの?何か用事でもあるの?」

「いや、用事って程でもないけど最近働き詰めだったから、一緒に遊びに行こうかなと思って」

すると安藤さんの頬がほんのわずかだが赤くなったが、女慣れしていない俺は怒ったのかなと思い直ぐに声を掛けた。

「ああ、用事があるんならいいんだ。せっかくの休みだしね」

「はっ!いつ用事があるって言ったのよ!勝手に決めないでよね」

どうも、俺は言葉を間違えたらしい。

「ごっごめん」

「べっ別に謝らなくてもいいわよ。で、何処に遊びに行くの?」

「遊園地なんてどうかな?この時期ならたぶんそんなに混んでいないし」

安藤さんは口角を上げて答えた。

「しょうがない、暇だから付き合ってあげるわ。朝から晩まで遊具乗るから覚悟して置いてね」

俺は安藤さんの言葉を聞いて少し冷や汗が出た。
俺は少し前に安藤さんと東京出張旅行に行った時にネズミの国に行った。
そこでは安藤さんは時間制限があるせいか、俺の手を強引に引っ張り園内を猛スピードで駆けずり回ったのだ。
俺は安藤さんと手を繋げたので嬉しかったが、食後に乗った遊具の振動で胃の中の物が全てリバースする寸前だった事は苦い思い出だ。

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遊園地当日、天候は快晴。
次期は夏と言う事もあって朝から気温がグングンと上昇している。
俺もこの日は焼けてもいいと覚悟して短パンにTシャツととてもラフな格好で、安藤さんとの待ち合わせ場所についた。
待ち合わせ場所は俺と安藤さんの家の中間地点にある駅だ。
まあ、いつも使う駅と言えばいいのかな。
俺は少し早く着いたのでスマホでSNSを見ながら待っていた。
すると声を掛けられた。

「鈴木君、お待たせ」

俺は声を掛けられた方を向くとそこには、麦わら帽子を被り、薄い水色のワンピースを着た安藤さんが立っていた。
薄い茶色の髪が太陽に照らされて輝き、ワンピースからは白い腕と足がすらりと伸びていて、足物のサンダルはチョットだけ背がが高く見えるようなお洒落な感じだ。
俺は思わず返事をするのを忘れて安藤さんに見惚れてしまった。

「ちょっと大丈夫?体調悪いの?」

安藤さんが俺を心配してくれて声を掛けた。

「あっゴメン。たっ太陽が目に入ってぼぉーとしてたんだ」

俺も嘘が下手である。
太陽が目に入ってぼぉーとする訳はないのに。

「もう、しょうがないな。鈴木君らしいかな」

安藤さんは嘘なのか本当と思ったのかは分からないがそんな言葉を返してくれた。

「さっさあ、時間もったいなし行こうか」

俺は話をサッと変えて遊園地に向かう事にした。
遊園地には電車で行く事が出来るので、俺達は|颯爽《さっそう》と電車に乗り込んだ。

電車は休日の為かやや込みから始まったが、遊園地のある駅に連れて段々と混んで来た。
俺達は反対側の電車の扉の方に段々と押されて行き、安藤さんが電車の扉にもたれ俺はそれをガードする形になった。
俺と安藤さんだが、身長差は15センチ程だ。
俺の目線が丁度安藤さんの頭のてっぺんに来るかと言う感じになる。

そして若干電車が揺れて俺は安藤さんの方に押される。
こんな時ラブコメなら壁ドンみたいな事になり、お互い顔が赤くなるのが流れだが現実は甘くない。
俺は安藤さんの被っている麦わら帽子におでこがヒットし、おでこに赤い線が薄っすらと出来ると言うなんとも間抜けな状態になった。
それを見た安藤さんは口を押えて必死に笑いを堪えているのだ。
俺はどの程度おでこが赤いのかスマホで確認すると『えっ!?これ笑う程赤くないじゃないか』と思うのだ。
俺はなんとか安藤さんに仕返しをしてやろうと思考したがいい案が浮かばず現地まで耐えるのだった。
電車でのトラブルはあったが、なにわともあれ俺達は遊園地へとたどり着いた。

遊園地は家族連れやカップルなどなど大勢の人で溢れかえっていた。
俺達も早速パンフレットを見ながらどこから攻めるかを話合い、最初はやっぱりコースターから行く事になった。
だけど俺は一つだけ不安があったので安藤さんに聞く事にした。

「安藤さんの服装ワンピースだけど、コースターとか乗っても大丈夫なの?」

俺はワンピースがめくれて見えてはいけない物が見えてしまうんじゃないかと、期待を込めてじゃなくて心配して聞いた。

「あっ一応この服下着の辺はズボンタイプになっていて、ギリ大丈夫なようになってるから安心して」

「それなら安心だね」

俺は軽く返事をしたが安藤さんは直ぐにいじってきた。

「え~なになに?もしかして鈴木君は下着が見えるんじゃないかと期待したのかな」

あっこれ小悪魔と言うやつだ。
安藤さんはそんなような顔をして迫って来たので逆に答えてやった。

「そうだよ。下着が見えると期待したけど諦めるよ」

俺がニヤリといやらしいく口元を緩めると、安藤さんは直ぐにふくれた。

「このスケベ!思っても口に出しちゃダメでしょ」

その後、俺はコースターの列に並びながら安藤さんのご機嫌取りに|邁進《まいしん》したのだった。

ご機嫌取りも終わり、コースターにも無事に乗れた俺達はその後数種類の遊具に乗り、一休みとしてお化け屋敷に入る事にした。実はこのお化け屋敷だが最近ほとんど見なくなったのだ。
人気がないのかそれともコストが掛かるのかわからないが貴重な体験として俺達は入る事になった。

中はお墓をイメージした作りになっていて、足元に矢印があり順序通りに進む構成だ。
最初は二人であんまり怖くないねなんて言っていたが段々と雰囲気が増して来ると、安藤さんは俺の服の端を掴むようにして歩くようになった。
俺は安藤さんは以前にお化けとか幽霊等は平気と豪語していたので余裕かなと思ったが、どうもそれはただの強がりだったようだ。
俺もそれ程得意って程ではないが、流石に20歳にもなってお化け怖いとは男が言えない。
俺達はゆっくりと順路に沿って歩みを進める。
足元は最初はコンクリートだったが、足音がするようにとの工夫なのか落ち葉や枯れ木が散乱していて、歩くたびに『ガサリ』や『パキッ』なんて音をかもし出す。
その度に安藤さんの体がビクリと震えるのだ。
そして中盤に差し掛かった頃にイベントが発生した。
目の前に棺桶が置いてありその横を通るのだが、あきらかに怪しい作りになっていて中から飛び出しそうな雰囲気を出していた。
俺達は当然のように棺桶に注意しながら進むがお化け屋敷の方が一枚上手だった。
棺桶の手前にある墓石がズレてそこから、白装束の死体の格好をした人が出て来たのだ。
流石に俺もビクリとしたが、安藤さんはそれどころではなかった。

「きゃぁー!」と叫びながら俺に抱き着いて来たのだ。
俺は役得と思ったが流石にこのままでは進めないと思い声を掛けた。

「安藤さん大丈夫、大丈夫」

「無理」

即答で返されたが、俺は安藤さんに声を掛ける。

「手を繋いでいくから早くお化け屋敷を出よう」

安藤さんは何とか納得して俺は安藤さんと手を繋いでお化け屋敷からの脱出に成功した。
そして陽のあたる場所に来てお互い手を繋いでいる状況に赤面しすぐに手を離した。
俺は安藤さんと手を繋いでいた手を見つめて『なんか良かったな』と思うのであった。

その後、復活した安藤さんによって俺は陽が暮れるまで遊園地を引きずり回されたのだった。

※ちょっとだけラブコメのような休日でした。

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サポート第2弾小説「とある休日2」

俺の名前は鈴木健一。
占い師をしているが学生でもある。
学生と言うのは休みがとても長い。
深夜に溜めておいたアニメも全て見終わってしまったと言う事で、今日はインターネットでヤーチューブを見る事にする。
このヤーチューブは一度見始めるとドンドンと泥沼にハマる様に次から次へと動画が流れて来る。
そう、時間を潰すと言う意味では最高のツールだ。
俺は、お菓子、ジュース、昼の弁当とトイレ以外部屋から出なくていいように準備してヤーチューブをスタートした。

一時間程堪能した所で少し懐かしい動画が出て来た。
それは特撮ものだ。
これは誰もが通る道だと思うが小さいころ、ライダー、ウルトラマン、戦隊者等を見て育つのだ。
そんな最近の特撮物の動画が画面上に出て来た。
俺は懐かしく思いマウスで動画をクリックする。
すると主題歌から始まるのだ。
画面を見ながら歌を聞いて俺は感動した。
特撮の画像が綺麗な事と歌がとてもいいのだ。
昔も歌にハマった事があったが、今流れている歌も昔に劣らないそれ以上の歌に感動した。
そして、本編が始まった。
この特撮は5人の戦隊物だ。
赤、青、緑、黄色、ピンクだ。当然ピンクは女性のヒロインだ。

俺は無我夢中で1話を見終わった。
素晴らしいの一言に尽きる。そして俺は特撮チャンネルへと飛び動画を確認した。
なんと40本も動画があるじゃないか。
種類は7種類。
本編とオープニングだけの動画だ。
俺はさっきの続きの2話目を見始めて少し違和感を感じた。
なんかヒロインの衣装がエロいのだ。
上は戦隊物であるようなピンクをあしらったものだが、下はピンクのミニスカートだ。
そして敵の怪人を蹴るたびに下着じゃないけど、下着らしき白い物が見えているのだ。
さらに、敵の大将だがこれもおかしい。
大将は女性で白いハイレグレオタードを着ているのだ。
俺は変だと思い下にあるコメント欄に目を通した。

『クオリティーは本場を超えたのでは?』
『これなら子供と一緒に父親も楽しめますね』
『やっぱりヒロインはこうでないと』
などなど。

そうか、最近の戦隊はこう言うのが流行りだと俺は知った。
当然だがヤーチューブなので本当にエロいと思う場面はない。
ただ、俺が見てそう思うだけなのだ。
それから俺は全部の動画を見て、感動の渦の中にいた。

俺は戦隊に出て来た一人の女性が気になった。
最近と言っても一年前の動画なので、今は別の戦隊に出ているかもしれないとネットで検索を掛けた。

しかし出て来たのは『日本のAV女優』だった。
俺はふざけんなよー同姓同名は辞めろよと思い検索方法を変更した。

〇〇戦隊 女優名にした。
これなら出て来るだろうと。

そして俺は検索のある中で写真がついてそうな記事をクリックした。
そこには『〇〇戦隊 屈辱の女優名』と言う名でDVDのパッケージが表示されていた。
えっAV?

俺はネットでチャンネル自体を検索した。
そこに答えはあった。

AV業界が送る本格戦隊物と。

俺は叫んだ。
俺の感動を返せバカヤロー!

そんな俺だったが、ネットにあった全てのサンプル動画を拝聴した。
にやけながら。

ありがとう戦隊物。
でもこれから俺はそう言う目でしか見れないかもしれないと嘆いたのだった。

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数日後、安藤さんが打ち合わせの為に家にやって来た。
俺達は今後の予定を決めたのだが結構早く終わり暇になった。
安藤さんが『暇ならパソコンでヤーチューブ見ていい?』と聞いてきたので俺は軽くOKした。

そして安藤さんは俺への好奇心から俺の動画履歴を見てしまったのだ。
その瞬間安藤さんは俺を見た。

まるでゴミムシを見るような目で俺を見て来たのだ。

俺は安藤さんの熱い熱い視線を受けながらその日は過ごしたのだった。

※この物語はあくまでも鈴木健一君が体験したものであって、作者が体験したものではありません。GIGA 特撮

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サポート第3弾小説「とある休日3 安藤ゆうこの苦悩」

私の名前は安藤ゆうこ。
現在21歳の女子大生。
大学生をしながら病気占いの仕事を手伝っている。
病気占いをしているのは私の同級生の鈴木健一君。

シグナルスキャンの病気占い能力で、他の人には真似出来ない事をやっていてその部分だけは尊敬出来る。
その部分だけと言うのは、彼の家に遊びに行った時に私は見てはいけない物を見てしまったの。

それは彼の性癖?と言えばいいのかわからないけど、エッチなDVDが出て来たの。
私も普通の女の子だから性については分かっているつもり。

でも、そのね…タイトルがね、普通なら私も笑っていたのだけど…ちょっと私には理解出来ない物だったの。
流石に全てをここで語るのは鈴木健一の人格を壊しちゃう様な気がするので少し、ほんの少しだけ紹介します。

あ~言葉に出すだけで恥ずかしいけど頑張るね。

1本目『性獣女(セイジュウガール)現る』
表紙の絵と言うか写真なのかCGかは良く分からないけど、ミミズみたいなウネウネした物に女性が縛られているの。
なぜこのDVDが良いのか私には理解不能。

2本目『君の縄』
これ絶対にあの有名なアニメのパクリよね。写真の女性縄で縛られてるし…。

3本目『床ジョーズ』
これも映画のパクリ。パッケージはノーコメントで。

4本目『ゴールドフィンガー13』
何が黄金の指なのかは不明…13の数字の意味も、私には不明。

5本目これで最後。
『高速戦隊 舌レンジャー』

・・・・

卑猥過ぎて言葉もありせん。
これを見ると1万年の恋も冷めるよね!?

私は鈴木君への嫌がらせとして、鈴木君が一階へ行っている時に机の上にDVDを並べて置いてあげたわ。
そして私は一階へ行き彼にトイレを借りる旨を伝えてトイレに入ったの。
鈴木君が階段を上る音が聞こえたので、私はそれから3分程経ってから部屋へ戻ると机の上は綺麗になっていたの。

でも、鈴木君の顔色がとても優れない様子で、どことなくオドオドしているの。
だから私は声を掛けたの。

「どうしたの?」って。

すると何故か彼は正座をして頭を下げて来て口を開いたの。

「見なかった事に」と。

私はそれにこんな返事を返したわ。

「ケーキバイキングに行きたいなって」

そしたら鈴木君は直ぐに車を出してくれて私をケーキバイキングに連れて行ってくれたの。
ちなみに鈴木君は甘いものが苦手w。
私はケーキを堪能して今日あった事は忘れようと努力してあげる事にした。

でも、何かあった時はこの事を言えば何とかなるような気がするから、これからの人生が楽しみになっちゃったw。
そんな彼を絶対に逃がさないと決めた瞬間だった。
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作者 まさひろ
※近況ノートなので良かったらいいね下さいww適当でいいですよww

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