年明け二日からの開始でした。
お許しください、大佐殿 本編 続編 完結編とシリーズ完結です。
時々休みましたが、ほぼ連日、2~3話のお届けで、三ヶ月半かかりましたが、毎日の更新にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
一度は自分の個人サイトと同時に、小説家になろうさん(ムーンライト)で連載をしていた作品。この初回の連載は、自転車操業的更新で三年かかりました。
投稿サイトでは、シリーズ通してひとつの表紙でまとめていましたが、あまりにも話数が多いので、カクヨムさんでは3つの表紙に分けて更新してみるという試みをしてみました。
正直、ひとつにまとめておいたほうが、★のレビューもPVも一カ所にまとめられて、作品を評価する数的データとしては一目でわかりいいのかなとは思いました。ですが、話数が多いと表紙にてだいぶスクロールしないと後に更新したエピソードも探しにくいこと、今回はとにかく読んでいただきたかったので、一度、分けてみるかということに至りました。
あとは、毎回恒例の、カクヨム先行小話という番外編も追加していきました。
なろうさんでの初回連載の時にいただいてきた感想やコメントから『こんなシーンもみてみたかった』、『こちらの視点ではどうなっていたのか気になります』というお声を反映させたものになっています。
当時執筆していた私の予定では思いつかなかったもの、または心優視点で連載をしているため、他の登場人物が主となる視点を省いたところから、今回は改めて準備してみました。
あとこのシリーズを通しての捕捉です
お許しください大佐殿の前に、『蒼い月』というシリーズがあります。
こちらは私がweb小説を始めた最初の作品で、ミセス准将の『葉月』と、夫の隼人の出会いから始まっています。
どこの投稿サイトにも掲載していません。個人サイトでも奥の奥に隠しています(ノ∀`)……
理由はいろいろあるのですが、まずは、あまりにも初心者の時に書いたものなので表には出せない状態なのです。文章はもちろん、海軍の知識が乏しく、当時はインターネットですら情報が少なかったため、自分の創作で繋げていたところがあります。
個人サイトは私の自宅に置いている作品を自由に見ていってください――という感覚なのですが、投稿サイトとなりますと、作品展示会場に置いているものを閲覧していただく――という感覚が強いので、どうしてもある程度整っていないと出せないというのがあります。
だったら改稿をとなるのですが、改稿は挫折しました。数百話以上あるからです(!)
投稿サイトで読んでいただくという形で、蒼い月と同じ世界観、違う視点、新しいヒロインとヒーローという形で出来た作品が、お許しください大佐殿でした。
なので、蒼い月からずっとお付き合いくださっている長年の読者さんと、大佐殿で初めて読んでいただく読者さんと、両方にわかるように過去の出来事もたどっていくという形を取っています。
特に御園家のことや、葉月が刺殺されそうになった事件などは、大佐殿で初めて読まれる方には本文内でまとめただけのエピソードとなっていますが、前シリーズをご存じのかたは、前シリーズの本編で読まれている形になっています。
葉月と隼人が蒼い月にこだわっているのは、前シリーズからの繋がりがあるためです。
このシリーズが基盤となって、いまの読者さんが、私のお側にいてくださると感じさせてもらえる作品となっています。
このたびも、再度の連載にもかかわらず、カクヨムさんでもおつきあいくださって、ありがとうございました。
そして、カクヨムさんで初めてこのシリーズに出会ってくださった方々も、長い長い、私が好きなだけ書いてきた作品をお読みくださって、お礼申し上げます。
そして懲りずに、このシリーズはまだ続くのです(!)
次回連載も、この大佐殿シリーズの数年後の小笠原で。
新しいヒロインとヒーローを迎えてお届けします。
もちろん架空軍隊設定で
ヒロインは女性パイロット、ヒーローは無敵のアグレッサーパイロットです。
あと、このシリーズとは別に、北海道を舞台にした作品もいま書いているところです。
書籍出版後、書けない病になっていたのですが(笑)やはり活動せねばならぬと、大佐殿の連載に踏み切って良かったと思っています。やっと書く力が戻って来ました。web活動はそんな活力も与えてくださっているんですよね。
これも、更新をすればお読みくださる皆様がいらっしゃること。
それがまた私の書く活力となっていると――、改めて強く感じています。
また新しい連載と、新しい作品でも、皆様と楽しいお時間を共に過ごせたらと思っています。
このような時期ではありますが、皆様のつかの間のお楽しみになりますように。
そして皆様も、どうぞ何事もなく、いまを乗り越え、日常に戻れますように。ご自愛くださいませ。
市來茉莉(茉莉恵)