こんにちは
近況ノート創作エッセイ、今回は「暗闇」です。
創作の闇、とか、カクヨムコンの闇、とかではなく、読んでそのまんま「暗闇」の話。
暗闇、というか、「夜の描写が難しい」という問題にぶつかっています。
私の住んでいる場所は、夜でもわりと明るいです。
生活するには非常に便利です。でも、「電気がそれほど普及していない世界観の話」を書くときに困るのです。
満月の夜と新月の夜の暗さの違い、とか。
そばにいる人の顔や服はどう見えるのか、とか。
色はどのくらい判別できるのか、とか。
家や人はどのくらいの距離から見えるのか、とか。
ファンタジーものを書くとき、例えばドラゴンの手触りとかは、作者の想像力が豊かであれば書けるかもしれません。
上手に書けるかどうかという問題は別です。でももしその作者が設定したドラゴンがふわふわもちもちならば、それはそういうものなのでしょう。
でも、「夜」は「夜」なのです。
月や太陽の出方が現実世界と同じ、という設定ならば。
うっかり自分の知っている夜の感覚で書くと、「ヒロインが向こうで手を振っている。ペパーミントグリーンのニットとオフホワイトのスカートが似合っている」
なんてやらかしかねません。
ネットやテレビで調べたり、旅行したときの記憶を掘り起こしたりしてなんとか書いていますが、なかなか難しいです。
これと似たような問題に、「家の広さ問題」もあります。
広いお屋敷の、声の伝わり方とか天井の高さ、廊下の長さが、現実に引っ張られてしまう。
これも旅行での記憶をもとに、なんとか頑張っています。
もし現在、フランスの小さめのお城くらいの広さのおうちにお住まいの方がいらっしゃいましたら、声の伝わり方とかを教えていただけましたら嬉しいです。