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【近況ノート創作エッセイ10】暗闇問題

 こんにちは
 近況ノート創作エッセイ、今回は「暗闇」です。

 創作の闇、とか、カクヨムコンの闇、とかではなく、読んでそのまんま「暗闇」の話。
 暗闇、というか、「夜の描写が難しい」という問題にぶつかっています。

 私の住んでいる場所は、夜でもわりと明るいです。
 生活するには非常に便利です。でも、「電気がそれほど普及していない世界観の話」を書くときに困るのです。

 満月の夜と新月の夜の暗さの違い、とか。
 そばにいる人の顔や服はどう見えるのか、とか。
 色はどのくらい判別できるのか、とか。
 家や人はどのくらいの距離から見えるのか、とか。

 ファンタジーものを書くとき、例えばドラゴンの手触りとかは、作者の想像力が豊かであれば書けるかもしれません。
 上手に書けるかどうかという問題は別です。でももしその作者が設定したドラゴンがふわふわもちもちならば、それはそういうものなのでしょう。

 でも、「夜」は「夜」なのです。
 月や太陽の出方が現実世界と同じ、という設定ならば。
 
 うっかり自分の知っている夜の感覚で書くと、「ヒロインが向こうで手を振っている。ペパーミントグリーンのニットとオフホワイトのスカートが似合っている」
なんてやらかしかねません。

 ネットやテレビで調べたり、旅行したときの記憶を掘り起こしたりしてなんとか書いていますが、なかなか難しいです。


 これと似たような問題に、「家の広さ問題」もあります。
 広いお屋敷の、声の伝わり方とか天井の高さ、廊下の長さが、現実に引っ張られてしまう。
 これも旅行での記憶をもとに、なんとか頑張っています。
 もし現在、フランスの小さめのお城くらいの広さのおうちにお住まいの方がいらっしゃいましたら、声の伝わり方とかを教えていただけましたら嬉しいです。

10件のコメント

  • 想像でカバーできるものと
    体験の裏打ちがないと表現出来ないものと、ありますよね。
    自分の経験の少なさに悲しくなったりします。
  • 興味深く読ませていただきました。やっぱりこういうところにこだわっているから作品がしっかりしているんだな、と。

    >でももしその作者が設定したドラゴンがふわふわもちもち

    笑。かわいいですね。私は「ごわごわか……?」と想像しちゃってました。ふわふわもちもち! 発想力が素晴らしい。

    そして声の伝わり方まで考えているのって、ほんとすごいと思います。
  • 急に今まで書いたものが心配になってきました(笑)。
    やらかしてそうな気がするなぁ……。
    そもそも自分の中の常識が常識過ぎて、普通に描写として落とし込んでしまい、違和感すら抱けずにいるとか、ありそうで怖いです。
  • 小烏さん
    こんにちは!

    そうなのです。もしその体験が「実際に体験した人がほとんどいないもの」であれば想像で押し切れるのですが、「暗い夜」みたいに体験している人が多いものの場合、うっかりへんなこと書いちゃったらどうしよう、と悩んでしまうのです。

    >自分の経験の少なさ

    いえいえそんな!
    『語られぬ物語』を拝読した時、豊富な知識と豊かな経験が土台におありなのだろうなあ、と、うわー! でした!(←表現力なくてスミマセン……)
  • オレンジ11さん
    こんにちは!

    わわわ、そそそんな、おそれいります……!
    「夜の暗さがわかんないよう、わーん.·´¯`(>▂<)´¯`·. 」で終わっちゃっていますので、全然です……。

    ふわふわもちもちドラゴン、かわいいと思うのです笑
    おそれいります。
    ちなみに私はドラゴンは「ごつごつ」なイメージです。
    ヒーローが乗る時は鞍みたいなのがないと、お尻が痛そうなイメージ。

    声の伝わり方、本当にわからなくて、でも実験のしようもなくて、こちらも「うわーん」で止まってしまっています。
    「エントランスで喧嘩している声が主人公に聞こえていることにしたけど、この距離だと聞こえないんじゃ……?」
    なんてレベルなのですスミマセン……。
  • ヨシコさん
    こんにちは!

    >そもそも自分の中の常識が常識過ぎて、普通に描写として落とし込んでしまい、違和感すら抱けずにいる

    そうなのですよー! 私のお話、こういうのきっといっぱいあると思うのです。
    (といいますか、実際あって、後で気づいてしれっと修正したりしています笑)

    自分の常識だと思っていたものが、実は限られた地方独特の「常識」だった……なんてこともありますので(あと、「えっこれ方言だったんだ!」とか)、考えだしたらきりがなさそうですね……。
  • 感覚的には夜の闇は濃度でかき分けてる気がします。ねっとりとした暗闇か、さらりとした宵闇みたいな。そこに混じる光の量。液体でイメージしてるのかも。
  • 関川さん
    こんにちは!

    おおー濃度! 
    闇の濃度、液体イメージの夜。なにか、わかる気がします。視覚と触覚で夜の闇が見えてきて、素敵ですね!

    明るくてうっすーい現代の夜の闇だけでなく、ねっとり暗闇が書けたらいいなあと思います。
  • >ドラゴンは「ごつごつ」

    なるほどですよ。鞍が必要。想像力がすごいなあって思います。

    >「エントランスで喧嘩している声が主人公に聞こえていることにしたけど、この距離だと聞こえないんじゃ……?」

    こういう気付き、すごく大切だと思います。
    壁の素材も創作して、「壁は〇〇でできているから音が反響してよく響く」、みたいに書いても良いかもですね。

  • いえいえそんな、おそれいります。
    案外ふわもちが正解だったらどうしましょう笑

    あー! 特にファンタジーなら、壁の素材で遊べそうです。
    面白そう〜♪
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