新型コロナウィルス感染拡大防止対策の影響で
商店街の喫茶店が「営業自粛」からそのまま再開する日の目を見ずに閉店と相成っていた。
そして店頭にそのお知らせと並んで
「いつも半ズボン姿でお土産をくださったお客様、ぜひご連絡をください」
というメッセージが揚げられていた。
きっとお世話になったお礼を言いたいのだろう。
常連さんだったのだな。でも、お客様と名前や連絡先を交換することもないだろうから、こうして探してるんだな。
半ズボンということは、男性かな。何歳ぐらいの人だろう。
と、ここまでは当たり前の印象である。
だが、
しかし。
この「いつも半ズボン」というのは、どのような半ズボンだったのだろう?
アンクル丈?
膝下?
まさか膝上?それは夏気分だねえ。
「いつも」というのは、本当に「いつも」?
夏でも、冬でも?
昔は真冬でも半ズボンという男の子がクラスに一人はいたねえ。
お土産って、なんだろう?
国内の?それとも海外の?
旅行のお土産ではなくて、百貨店の催事や物産展、流行りのスイーツなど、ちょっとした「お使い物」だったりして?
並んで買うような人気のものとか?
このような少ない情報からも、ストーリーが作れるような気がしている。
想像力とは、創造力だ。
お店の方が、半ズボンのお客様に再会することを
切に願う。