安楽死が合法になった近未来の日本を舞台にした小説『レゾンデートルの祈り』
本作は楪 一志(ゆずりは いっし)さんによって小説投稿サイト「カクヨム」に投稿された後に書籍化された、いわゆる“ネット発”の作品。
こういう本質をつく小説を発表できるのは、ネット小説だからこそ。
コンテスト向けに書いている小説に区切りがついたら、自分も安楽死をテーマにした小説を書いてみたいと思いました。そして、小説の中での人生観を通して、心の声に従いながら、自分が描く登場人物の感情を書き出すことで、自分の隠された本心を知りたいと思ったからです。
「これをしたら嫌な顔をされるのではないか」「相手に嫌われてしまうのではないか」といったことを気にしすぎて、自分の殻を破るための行動ができずにいる自分を評価されるより、殻を破った自分のことを正しく評価してほしいためにも。