アカウント設定から読者へのメッセージが設定できるんですね。カクヨムを本格的に利用し始めて半年以上経ってるんですけど(登録自体はそれ以前に済ませてましたが)、ようやく気づきました。
正確には『愛され作家No.1決定戦 第3弾』(
https://kakuyomu.jp/info/entry/klp_fourth_anniversary_cp)なるイベントが行なわれていることを知って、ちょっと調べたおかげです。たぶん、これなかったら永遠に気づかなかったと思います。
とりあえず、上記のイベントで限定近況ノートを投稿すると、抽選でリワードがもらえるみたいなので、新作第一話の先行公開でもしておきます。
いや、ほかにそれっぽい限定記事が思い浮かばなかっただけなんですが。
で、肝心の新作のほうですが、十一月一日にプロットは出来上がったものの、ラブコメというよりわりと現代ファンタジーっぽい感じに、そして背景世界はなんかホラーじみた感じに……。
いやちゃんと恋愛メイン(のはず)なんですが、今風のラブコメとだいぶ違うような気がしてしまって。
ざっと調べたかぎり、今のラブコメって普通の学園モノっぽい作品が主流? みたいな感じなので、ちょっと場違いなのかなと。
かといって現代ファンタジーのほうもダンジョン配信系(いわゆるダンチューバー)が主流でそっちとも違う――というか、あらためてカクヨムコンの応募要項ながめてみると、現代ファンタジー部門は「非恋愛主題作品」募集という……。
個人的にラブコメで思い浮かぶのは岩田洋季『護くんに女神の祝福を!』や有沢まみず『ラッキーチャンス!』のような往年のライトノベル(現実世界に異能や魔法のようなファンタジー要素が入った作品)なんですが、古い作品なんで当然のように今の主流から外れてるっぽいのが……。
そして、そんなんうだうだ調べてたら十一月が半分終わっていて、まだ一万三〇〇〇字くらいしか書いてないという。
そんな余裕ぶっこいてて十万字書けるんか? という感じですが、まぁ夏目漱石は『坊っちゃん』を一週間から十日ほどで書いたと言いますし(新潮文庫版『坊っちゃん』解説参照)、バルザックなんか一日最低八十枚は書いていたとか――いやまぁこれについてはいわゆる、
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「夕食を頬ばったまま」午後六時に寝て、夜中の十二時に目を覚まし、コーヒーをガブガブ飲みながら、正午までペンを走らせ、調子のよいときは日に十四時間、調子の悪いときでも九時間、平均して十二時間の仕事をつづけました。
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という超人的な活動が原因ですが(引用は渡辺一夫・鈴木力衛『増補フランス文学案内』岩波文庫別冊。なお、八十枚という話は福田和也『「作家の値うち」の使い方』所収の鹿島茂との対談参照)。
同じことできるんか? って言われたら絶対にできませんけども。
ひとまず、ちゃんとラブコメ(ギャグ・コメディ色強め)になってるだろうと思って、迷わず書き進めることにします。
新作のタイトルは『狐耳少女の嫁入り』という、ことわざのもじりを仮題にしました。が、カクヨム仕様に合わせるなら何かインパクトのある副題がほしいところ。
この作品はスカースを採用していて、テンション高めな主人公の語りを主軸に据えています。ディケンズの『荒涼館』ほど規則的ではないですが、ちょくちょく三人称(物語論で言うところの異質物語世界的な語り手)を差し挟むので、融通無碍というか、人によっては野放図な語り口に見えるかもしれません。
ともかく十万字書かないと話にならないので、もう一個の『覇竜のハーレム』(こっちも全然進んでません)とともに一心不乱に書かないとダメですね。
というか正直、のんきに近況ノートとか書いてる場合じゃないという……。