時が経つにつれて、現実と夢の境目が曖昧になってくるような過去の記憶がある。
---夢日記はつけちゃいけないんだよ・・・
誰かがそんなことを言っていたけど、夢を記録し続けると現実との境目が見えなくなるというのは確かかもしれない。
小説も似たようなもので、僕の場合は現実をベースに創作をしているせいか、書き終ったあとの喪失感が半端じゃない^^
過去の記憶がまるで今の出来事のように僕の生活に住みついて、かつて愛した人たちがすぐそばにいるような不思議な錯覚を覚える。
---やばいね^^
ずいぶん前に「夏の蜃気楼」という曲を作った。
ある人を思い出しながら、でも実は面影も曖昧になっていて、あれはもしかしたら幻だったんじゃないかと、そんな風に思いながら、つくった。
時々甘えてきたり、時々冷たくなったり、そういう彼女の仕草や言動に一喜一憂しながら時を過ごした日々の思い出。
裏切られても、一緒に過ごした日々のやさしかった時間が捨てられずに、わずかな期待を抱えながら過ごした日々の思い出。
曲が出来てギターで歌おうと思っても、自分ではキーが高すぎてなかなかうまく歌えなくて愕然とした^^
最近は、歌と言うかカラオケさえもしてないしね。
去年、日本に帰った時、ボカロのFUKASEを買ってきて、彼に歌ってもらったら、何となく切なさと懐かしさをうまく整理することができました。
聴いてみてください^^
『夏の蜃気楼』
長い髪をほどき
窓辺にもたれて
傍にいてと 小さくつぶやく
夢の合間に見たのは 幻だったのか
わからないけど
期待とは裏腹
君の中には
僕と違う誰かがいるんだろう
時の流れが途切れて
すれ違う二人の 愛が消えてく
キミの虜になって
最後に裏切られても
僕から君の扉をこじ開けるには
ため息が切ない
愛の最後は
そうさ 誰にも止めることはできない
そしていつしか窓を閉じたね
さよならも言わずに
お互いの呼吸を確かめるように
明け方まで何度もキスした
夢の合間に見たのは 幻だったのか
わからないけど
ふたり描いた夢
君の中には
僕と違う 未来があるんだろう
やがて繰り返すはずの
時間がまたこうして 少しずれてく
愛のかけらを積み上げてきて
裏切られても
僕にはごまかしてきた自分の心
裁いても消えない
愛の最後は
そうさ 誰にも止めることはできない
僕は窓を開けて見送るよ
君は夏の蜃気楼
作詞 / Kei
作曲 / Kei
歌 / Fukase(ボーカロイド)
https://youtu.be/qblKTUlb4Z0