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書籍化裏話⑤~脱稿したら終わり? そんなわけないッピ!~

年末年始のお供として、宣伝を兼ねて投稿しているエッセイですが、もう第5回目。
ついに最終回です。

今回は、校正待ちのタイミングでキャラデザが到着しました。
イラストレーター様とキャラのイメージを共有できているかの答え合わせなので、毎回期待半分不安半分でメールを開きます。

そして提出した初稿が校正されて戻ってきました。
自分の拙い文章を、プロの観点で細かくチェックしてもらえるわけです。
イラストもですが、商業だからこそ経験できることだと思います。
何を隠そう、私は講評よりも赤入れの方が嬉しい人間です。
オラ、ワクワクすっぞ!

校正といえば赤ペンで真っ赤になった原稿が、分厚い封筒――否、小包で送られてくるイメージですが、今回は始終データでのやり取りでした。
専門用語や記号を沢山使われるのかな、と予習していたのですが、誰にでも理解できるような方法でスマートに指摘されました。
私も同じようにスマートにお返ししたいと思ったのですが、普段パソコンを小説書くことにしか使ってないので、マジで使いこなせていない。
余計な操作に時間を取られまくり、こうして人は時代に取り残されていくんだなぁと痛感しました。

校正時に驚くのは、放送禁止用語をそうと知らずに使っていることが多いことです。
これダメなの? 気にしすぎじゃない? かえって差別になってない?
そんなことを思いながら、素直に修正します。

出版社は少なくない額の予算を使って本を出版しているので、採算がとれるよう内容に口を出す権利があると個人的に考えています。
更に編集者は目の肥えた読者でもあり、校正者は日本語のプロなので、私は指摘された部分は基本お直します。

ただ強いこだわりがある部分は、譲れない理由を述べて貫きました。
今回は3ヶ所ですね。
「断種」「素人童貞」「場末の娼婦」
はい。特に真ん中がツッコミどころ満載だと思います。

著者校正が終わった原稿を送り、再校してもらいます。
更に念校ともう一往復校正を重ね、挿絵と合体させて印刷所にデータを送ります。
これでなお生き残る誤字脱字がいたら、それは奇跡のサバイバーです。出版社までお知らせください。

最後に宣伝して終わります。
「王命の意味わかってます?」のキャッチコピーは「礼には礼を、無礼には無礼を。最も苛烈な公爵夫人の、夫教育物語!」です。

短編で「クリフ許せねぇ!」「あんなざまぁじゃ物足りない!」と思った方は是非ご購入を。
いつの間にやら彼を応援していて、最後には馬鹿な子ほど可愛いになることでしょう。

1月10日発売なので、連休のお供に是非!
ざまぁのコツも解説されてるので、新成人は社会に出る際の参考書として!(※実行された場合の結果について、当方は責任を負いかねます)

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