『昔、藤原某が悪鬼退治の祈祷を行った。すると大日霊、軻遇突知、金山彦、句句廼馳、植安姫、岡象の六神が降臨して鬼を誅した。鬼籠野村の名前はここから起こった。』
小松辰三「阿波伝説雑談」4(10)通巻46号 1923年 pp32-48.
こーれすごいですね。オーガクエストです。徳島県名西郡神山町にあります。ですが徳島県は徳島市とその近隣以外消滅可能性都市です。つまりその土地のこういった民俗風習も民話も消えるわけで本当に「愛国」「愛国」言ってる人は本当に自分の故郷すら失っていく事態になってるのに何を愛しているのでしょうかね。鬼籠野谷川ぐらいしか今や地名に残っておりません。なおローソクを乗せ300隻の「イブの船」に火をともすという宗教どっちやねん状態です。
というかこれ植安姫という姫戦士いるやん。姫戦士って日本の民話では珍しいんですよ。鈴鹿御前ぐらいですね。
なお神山町は大冝都比売命の由来の地でもあり粟(あわ)→阿波→阿波の国の語源になったとこでもう宗教がカオスです。88か所のお寺が2つありますよね。3つの宗教の聖地になってます。
どっちかっていうと四国はたぬきが人を化かす方が圧倒的に話数として多くしかも他のたぬきと違って好戦的なたぬきが多い中……鬼がこんだけ活躍するのは珍しいです。「藤原某」って藤原氏の誰なんでしょうね。そして「鬼」の正体とは。たぶんこれ藤原氏にたてついたんですよ。たぶん。
なお卑弥呼四国伝説の地でもあります。
なかなかポカリだらけの自販機とか神山町は自販機からしておもしろいですね。オロナミンCとかポカリだらけですね。
・鬼籠野村(おろのむら)
・藤原某(ふじわらなにがし)
「なにがし」って言う位ですから下の名前が分からないですね。